NEWS （07/02/20　12:15）

「Times Reader」v0.1.0.5 Beta

記事本文も紙面同様に表示

　The New York Times Companyは12日（現地時間）、米紙ニューヨーク・タイムズ（以下、タイムズ紙）の電子版を閲覧できる専用ブラウザー「Times Reader」v0.1.0.5 Betaを公開した。Windows XP/Vistaに対応するフリーソフトで、現在同社のホームページからダウンロードできる。なお、本ソフトのダウンロードおよび利用には、無償のユーザー登録が必須となっているほか、Windows XP上で利用する場合は.NET Framework 3.0を別途インストールする必要がある。

　「Times Reader」は、タイムズ紙の電子版に掲載された最新記事を閲覧できる専用ブラウザー。Windows Vistaに標準搭載されている“Windows Presentation Foundation（WPF）”の技術を利用しており、従来のWindowsアプリケーションではあまり見られない、グラフィカルでダイナミックな動きのあるユーザーインターフェイスを実現している。

　本ソフトの特長は、できるだけタイムズ紙の紙面版に近い形で、電子版を閲覧できること。もともとタイムズ紙の電子版は段組を工夫し、紙面に近いレイアウトでニュース記事を提供しているが、本ソフトでは紙面に使われているフォントもそのまま採用している。

　また、紙面の感覚で記事を読めるようにスクロールの概念がなく、マウスクリックや方向キーで新聞をめくるようにページや記事を切り替えられる。さらに、ウィンドウの大きさに合わせて、記事一覧や記事本文の段組数が自動調整されるため、PCディスプレイの画面解像度に関係なく、記事を快適に読めるようになっている。

　記事の検索機能も充実しており、各記事にはあらかじめテーマが設定されているため、ブログの“タグ”機能のように、同一テーマの記事を手軽に検索できるほか、インクリメンタルサーチで記事を全文検索することも可能。どちらの検索方法でも、検索結果は該当記事だけで構成された紙面として表示される。また、検索結果はフローチャート風に表示することもでき、フローチャート上で関連記事を次々に追いかけることが可能。

関連記事も手軽に検索可能		検索結果をフローチャート風に表示

　そのほか、タスクトレイに常駐しておけば、最新記事を定期的に自動受信でき、受信した記事はオフライン状態でも閲覧可能。ただし、受信済みの古い記事は、最新記事を受信したときに順次消えていく仕組みなので、あとで読み直したい記事がある場合は、記事を独自形式のファイルに保存したり、印刷しておくとよいだろう。

【著作権者】The New York Times Company
【対応OS】Windows XP/Vista
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.1.0.5 Beta（07/02/12）

□The New York Times - Breaking News, World News & Multimedia
http://www.nytimes.com/
□First Look（「Times Reader」のダウンロードページ）
http://firstlook.nytimes.com/
□窓の杜 - 【NEWS】MS、Windows XP用「.NET Framework」v3.0を公開、Vista向けアプリが一部動作
http://www.forest.impress.co.jp/article/2006/11/07/dotnetframework30.html

（中井 浩晶）