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【第306回】
お店経営シミュレーション「海洋レストラン☆海猫亭」自由自在なレストラン経営を楽しもう
(07/06/22)
インターネット上で公開されているゲームは、大手メーカーが制作・販売している大作から個人が趣味で制作し、無料で公開しているものまで、ジャンルや価格を問わず、さまざまなものが存在している。しかし、インターネット上で公開されるゲームの数が多すぎてしまい、どんな作品が存在し、どの作品が本当に面白いのか判断できずに困っている人も多いだろう。そこで“週末ゲーム”では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから選び抜いた良作を紹介していく。今回は、多彩なやりこみ要素をもつお店経営シミュレーションゲーム「海洋レストラン☆海猫亭」を紹介しよう。
ファンタジー世界が舞台のお店経営シミュレーション
本作は、同作者製の「レミュオールの錬金術師」「晴れたり曇ったりN」などと共通のファンタジー世界が舞台となっていて、武闘大会が定期的に開催されたりするほか、ギルドで冒険者を雇って商品となるレアアイテムを探しに行かせることも可能。ゲーム画面にはメニューやパラメーターが並ぶほかに、イヴやその母親であるイザベラ、友達のアイトといった登場キャラクターの顔が表示されたり、“海猫亭”を訪れるお客さんの顔で客層が判断できるようになっている。
操作は画面内に表示される各種メニューをマウスのクリックで決定し、右クリックでキャンセルするだけとシンプル。ファンクションキーに割り当てられたショートカットを使うことで効率よく操作できるが、経営規模の小さい初期はとくに使わなくてもよい。
商品加工などで利益をあげ、お店を大きくしていこう
商品は100個売ると毎朝商品を自動で仕入れてくれる“自動仕入れ”が可能になり、さらに加工可能な商品を200個売ると、加工して別の商品として販売できるようになる。そのため、まずは問屋で仕入れられる商品を、100個もしくは200個売り切ることを目安として販売していこう。また、多く売った商品は仕入れ値も安くなっていくので、主力商品にしたい商品はたくさん売り続けていくといい。
また、商品は仕入れて売るだけでは利益が低い。商品は加工すると利益率が高くなるので、ある程度利益が上がってきたら、店の主力商品を加工商品に切り替えよう。なお、単独では加工できない商品も、2つ以上の特定商品を一定数以上販売すると“ひらめき合成”が発生し、イヴが新商品を開発することがある。“庭の井戸水”といった何かと組み合わせると新しい商品ができそうな商品は、“ひらめき合成”に備えてひとまず200個売っておけば、あとあと役に立つ。
数千£ほどの資金が溜まったら、店の改築をしよう。まずは在庫できる商品数を増やす“倉庫”と、商品を店頭に置ける数を増やす“売棚”の増築だ。倉庫の在庫枠を100個、売棚を4棚まで店の規模を大きくしたら、ひとまず経営は安定するだろう。
経営が安定したら、自分だけのお店づくりにチャレンジここから先の“海猫亭”は、プレイヤーの考え次第でさまざまな特色をもつ店にコーディネートされていく。たとえば牛小屋や鶏小屋、畑を作って商品の供給源を増やしたり、冒険者を雇ってアイテム探しに行かせるといった副業重視の経営も可能だ。あるいは販売業に専念し、商品開発と店舗の拡充を続けるのもいい。
さらに、売買できる商品の数は数百にものぼり、すべての商品を見ようと思えばとてつもないやり込みが必要になるなど、シミュレーションゲームとしても完成度は高い。体験版はゲーム内時間で3カ月間プレイ可能で、一部を除くレア商品は入手できずイベント数も制限されており、だいたい借金を1万£返済するくらいまでの序盤を楽しめる。製品版のボリューム感は圧倒的なので、気に入ったら購入して末永く楽しんでほしい。
【著作権者】犬と猫
□犬と猫 (藤井 宏幸)
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