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【第309回】
3D弾幕シューティングゲーム「NextArea」前方から鬼のように迫り来る敵機と弾の嵐を避けまくれ!
(07/07/20)
インターネット上で公開されているゲームは、大手メーカーが制作・販売している大作から、個人が趣味で制作して無料で公開しているものまで、ジャンルや価格を問わず、さまざまなものが存在している。しかし、公開されているゲームの数が多すぎて、どんな作品が存在し、どの作品が本当に面白いのかを判断できずに困っている方も多いだろう。そこで『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、前方から迫り来る敵機や敵弾を避けるのが楽しい3Dシューティングゲーム「NextArea」を紹介しよう。
緊急回避で敵弾の嵐から逃れる3Dシューティング
「NextArea」は、荒廃した世界で森の奥深くに眠っていた未知の戦闘機を操作し、“ユーダ”と呼ばれる機械生命体を倒しながらステージを進んでいく3Dシューティングゲーム。操作する戦闘機の真後ろから前方を眺める視点でゲームは進行し、画面奥に向かって飛んでいく格好だ。前方からグングンと迫ってくる敵機や敵弾の迫力が魅力となっている。また、敵弾が画面を覆い尽くすほど発射される、いわゆる“弾幕系”のシューティングをこの3D視点で再現しているのも大きな特徴で、敵弾の当たらないわずかなスペースを見つけるのも楽しみの一つだ。
操作はカーソルキーで自機の移動、[Z]キーでショット、[X]キーで広範囲に攻撃を放つボムとなる。そのほか、“エネルギー”を示す緑色のゲージを消費することで、2種類の特殊なアクションを実行可能。一つは、[Z]キーをしばらく押してから離すと発射できる“チャージショット”。威力が高く貫通力があるため、大型の敵を撃破するのに有効だ。もう一つは、本ゲームでもっとも重要といえる“緊急回避”だ。これは移動しながらスペースキーを押すことで発動でき、移動速度が上がるうえにバリアが展開されダメージを受けなくなる。ただし、その効果時間はわずか1秒程度で、まさに緊急用の回避手段だ。エネルギーは時間の経過で徐々に回復していく仕組み。
敵弾の着弾地点をすばやく認識しよう
また、ステージの途中に出現する大型の中ボスを倒すことで出現するアイテムもある。こちらは破壊力の高い“パワーショット”や敵を自動追尾する“ホーミングショット”といった武器強化のほか、最大ライフ値の増加など計5種類が用意されている。 そして本作独特のアイテムが、ステージ内に一定間隔で浮遊している赤いクリスタル状の“アマッド”だ。これを同じステージ内で9個取得すると、10個目に巨大なアマッドが出現し、入手すると[X]キーでボムの代わりに“レッドボム”が発動可能になる。レッドボムを使用すると一定時間、自機が無敵かつ攻撃力の高い“レッドモード”へと変化するため、敵を一気に駆逐できるチャンス。発動のタイミングは任意なので、激しい戦闘となるボス戦まで温存しておける。 攻略のコツは、まず敵弾の飛んでくる位置を把握すること。多くの敵弾は、着弾地点を同心円状の“着弾マーク”で事前に示してくれる。着弾マークはときとして画面中を埋め尽くすので、すばやくマークのない場所を探し、どうしても見つからない場合は緊急回避を発動して攻撃をやり過ごそう。状況判断をもとにすばやく操作、という一連の流れを焦らずできるようになることが大切だ。また、チャージショットは装甲の厚い中ボスを倒すのに有効だが、使い過ぎるとエネルギーがすぐになくなってしまう。エネルギーは緊急回避にも必要なため、バランスよく使うことが重要だ。とくに後半ステージのボス戦では、エネルギーを緊急回避のためだけに使用したほうが生き残れる可能性は高い。
本作は、“真後ろから見る視点で弾幕系”という新しいスタイルのシューティングゲームだ。この視点では敵弾の着弾地点がわかりにくいのが難点だが、着弾マークを採用することでうまく対応している。ステージごとの難易度アップもほどほどでバランスがよく、この先にはどんな激しい攻撃が待っているのかとワクワクさせてくれた。緊急回避の使いどころをマスターすればおそろしく激しい攻撃も避けられるようになるため、自分の上達ぶりを実感しやすいのもうれしい。若干気になるのは、自機の動きがやや鈍いところ。もう少しすばやく動ければ、避ける快感がよりアップするかもしれない。
【著作権者】Bandle
□NextArea(WindowsNT/2000/XP / ゲーム) (芹澤 正芳)
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