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【第310回】

3DアクションRPG「The Ruins Of The Lost Kingdom」

操作性のよいアクションとやり込み度の高さがウリ

(07/07/27)
タイトル画面
   

 インターネット上で公開されているゲームは、大手メーカーが制作・販売している大作から、個人が趣味で制作して無料で公開しているものまで、ジャンルや価格を問わず、さまざまなものが存在している。しかし、公開されているゲームの数が多すぎて、どんな作品が存在し、どの作品が本当に面白いのかを判断できずに困っている方も多いだろう。そこで『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、遊びやすさと奥深さを兼ね備えた3DアクションRPG「The Ruins Of The Lost Kingdom」を紹介しよう。

塔の探索に挑む3DアクションRPG

魔法で敵を浮かせて空中で追い打ちするなど、多彩なアクションを楽しめる
魔法で敵を浮かせて空中で追い打ちするなど、多彩なアクションを楽しめる
シナリオモードではイベントシーンで物語が展開する
シナリオモードではイベントシーンで物語が展開する
魔法攻撃は敵の弱点を突くのに有効だ
魔法攻撃は敵の弱点を突くのに有効だ
 「The Ruins Of The Lost Kingdom」は、3Dのフィールドおよびダンジョンを探索するアクションRPG。5種類のゲームモードが用意されており、ストーリーに沿ってダンジョンに挑む“シナリオ”、ストーリーとは別にモンスター討伐などのクエストや探索を楽しめる“フリー”、限定条件で1つのバトルにチャレンジする“ミッション”、1台のPCを画面分割して複数人で遊べる“マルチプレイ”を楽しめるほか、“プラクティス”では操作の練習が可能。

 ゲームの主な舞台となるのは、遺跡のある街“アピスターナ”。主人公の“フェルテス”は、街に建つ“イヴァリーの塔”にあるという、魔王を模した石像を調査することになる。シナリオモードではアピスターナの街で回復や情報収集、アイテムの売買を行い、イヴァリーの塔ではモンスターを倒しつつ上へと登っていく。プレイ開始直後から、塔から街へ戻れるアイテム“トランスポーター”や、塔内の特定ポイントと街を行き来できる“ウェイポイント”という装置を利用できるので、HPが減ったら無理せず街へ戻るようにしよう。塔内で死んだ場合はセーブした時点からやり直になってしまう。セーブは、フェルテスの活動拠点となる“マナン情報屋”などでベッドを使い、HPを回復すると同時に行われる仕組み。

 主な操作はカーソルキーで移動、[Z]キーで装備した武器による物理攻撃、[X]キーで装備したリング(指輪)による魔法攻撃、[V]キーでジャンプとなる。物理・魔法ともに最大で4回まで連続攻撃が可能で、4撃目には敵をダウンさせたり吹っ飛ばす効果がある。さらに、[Z]キーを一定時間押し続けると、武器ごとに付加されている“スキル”を発動することが可能。スキルは連続攻撃のモーションをキャンセルして出せるので、物理攻撃や魔法攻撃からのスムーズな連係が狙える。

 たとえばスタンダードな武器である長剣ならば、物理攻撃の4連撃に続けて敵を上空に打ち上げる“アッパーブロウ”のスキルを発動し、打ち上げた敵へジャンプしてさらに追い打ちするという連続攻撃が決められる。効率よくダメージを与えるには連続攻撃は不可欠なので、プラクティスモードを利用してコツをつかんでおくといい。また、魔法も[X]キーを押し続けるとスキルが発動可能で、このとき一部の魔法は画面内でカーソルを動かして任意の場所に放つことができる。こちらは遠距離からの先制攻撃に利用していきたい。

シナリオクリア後はさまざまなやり込み要素を楽しもう

武器攻撃を行うと画面左上の“切れ味”ゲージが減少していく
武器攻撃を行うと画面左上の“切れ味”ゲージが減少していく
 武器や魔法のリングは、使用するとそれぞれ“切れ味”“魔力”というパラメーターが減少し、ゼロになると使用不能になってしまうので、そうなる前に鍛冶屋で修理し、パラメーターを回復する必要がある。また武器やリングは使えば使うほど“アビリティポイント”という数値が溜まり、これを消費することで攻撃力などを強化したり、精錬してより強力な別アイテムに変化させられる。さらに武器や魔法のスキルも、使い続けるとレベルアップしていく。

 また、プレイヤーは街の各所にいる人物を仲間に誘い、最大4人のパーティで行動できる。仲間はCPUが操作するが、その行動パターンはプレイヤーが設定可能。仲間の攻撃が不要な場面では待機させたり、後方から魔法で援護させたりなど使い方はさまざまだ。複数の敵と同時に戦う場合やボス戦で非常に有利になるので、連れていって損はない。死んでしまった場合でも街へ戻ると再び仲間として誘えるようになるので、ある程度は犠牲にするつもりで使ってもいいだろう。


“街で誘った仲間とパーティを組むこともできる   仲間をうまく使えば戦闘はグッと楽になる
街で誘った仲間とパーティを組むこともできる   仲間をうまく使えば戦闘はグッと楽になる

 シナリオモードは現在第一章までプレイ可能で、今後も新しいシナリオが追加されていくものと思われる。第一章クリア後はフリーモードなどでアイテム集めや武器強化、より強い敵が出現するダンジョンを楽しもう。また、フリーモードではフェルテス以外のキャラクターもプレイヤーが操作可能。フェルテスには使えない斧やハンマーといった武器を扱えるキャラクターもいるので、アクションの違いを楽しむのもいい。現時点ですらフリーソフトとしては破格のボリュームで、3Dグラフィックや音楽のクオリティも高い。ぜひとも一度触れてみてほしい一作だ。

【著作権者】灯~ともしび~
【対応OS】Windows 98/Me/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.12b(07/07/08)
【ファイルサイズ】79.6MB

□TOMOSHIBI.NET
http://www.tomoshibi.net/

(藤井 宏幸)




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