9月17日は敬老の日。日頃からお世話になっているおじいちゃん、おばあちゃん、またお父さんやお母さんへ、いつまでも元気でいてくれるよう心を込めたプレゼントを贈ってみませんか？　元気で長生きしてもらうためには、好きな趣味に打ち込んだり、前頭葉を活性化させることが大切です。最近ではパソコンの普及率が高くなり、一家に一台、さらには家族内でも個人用のパソコンを所有している家庭も多いことでしょう。そこで、今回の特集では高齢者の方々にもお勧めしたいソフトを、各編集部員の実体験などをもとに紹介します。本特集の中でいいソフトが見つかったら、是非インストールや初期設定を手伝ってあげてくださいね。

	新聞などに載っているURLの入力に便利なソフトウェアキーボード「URL Editor」

「URL Editor」

　新聞や雑誌などに記載されているURLの入力に便利な、URL専用のソフトウェアキーボード。“~”などキーボード上で見つけにくい文字も手軽に入力できるほか、“www.”“.jp”といったよく使うフレーズを一発で入力できるボタンを備えている。また“.”と間違えやすいうえにほとんど使われることのない“,”があえて省かれているのもうれしい。入力したURLは本ソフト上に大きめのフォントで表示されるので、間違いがないか確認したのち画面右下の［Browse］ボタンを押せば、普段使っているWebブラウザーでWebページを表示できる。『アドレスを打ったのにホームページに繋がらない』と呼ばれて確認してみたら“○○.co,jp”になっていた……なんて経験があるなら、本ソフトをインストールしてデスクトップに起動ショートカットを作ってあげよう。

【著作権者】upRise　氏
【対応OS】Windows 98/Me/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.03

□NeTREKER
http://park3.wakwak.com/~uprise/

（中村 友次郎）

	デジカメからパソコンへのコピーに苦労している家族にお勧め「とりこみ隊」

「とりこみ隊」

　デジカメを使って孫や風景を撮影したのはいいが、パソコンへの取り込みに四苦八苦している、そんな家族にお勧めしたいのが「とりこみ隊」。最近のデジカメなら、付属のユーティリティソフトで簡単にパソコンへ取り込めるが、一昔前のデジカメだとそうもいかない。最新型のデジカメをプレゼントするのが手っ取り早いけど、それができないのならせめてパソコンへの取り込みだけでも楽にさせてあげよう。あらかじめ読み込み先と保存先のフォルダを指定しておけば、あとはボタン一発でデジカメ画像をパソコンへコピーできる。またコピーする際に、日付ごとのフォルダに振り分けたり、ファイル名に日時を付加するオプションも備えている。セットアップする際に、これらのオプションをあらかじめ設定してあげるとよいだろう。

【著作権者】しんべえ　氏
【対応OS】Windows 98/2000/XP（編集部にてWindows Vistaでの動作を確認）
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.0.4（05/06/12）

□しんべえホームページ
http://hp.vector.co.jp/authors/VA019177/

（久保 望）

	新聞を虫眼鏡で見るようにパソコンの文字を拡大できる「老眼マウス」

「老眼マウス」

　お年寄りをパソコンから遠ざけている原因の1つに、文字の見にくさがある。せっかくメールソフトの使い方を覚えても、目を凝らし、モニターに顔を近づけないとメールを読めないような状態ではパソコンを使う気が萎えてしまう。そんなときに使いたいのが「老眼マウス」。マウスカーソル周辺の画面を拡大表示できるソフトだ。Windowsが標準で備える「拡大鏡」でも画面の拡大はできるが、拡大された画面がウィンドウとして表示されるためデスクトップの一部が使えなくなってしまう。「老眼マウス」なら拡大した画面がマウスカーソルを追従するので、操作のじゃまになることがない。また、マウスを左右に素早く振ることでON/OFFを切り替えられるなど、簡単に使えるのも魅力。スタートアップに登録しておけば、お年寄りにも気軽に使ってもらえるだろう。

【著作権者】山崎 秀行(ゆきやま)　氏
【対応OS】Windows 2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.13（06/05/06）

□yukiyama.net ゆきやまネット
http://yukiyama.net/

（長谷川 正太郎）

	大きな文字とボタンで遊びやすい“脳トレ”系ソフト「みそれんシルバー」

「みそれんシルバー」

　あなたの家族に、“脳トレ”系ソフトに手を出してみたものの、画面がわかりにくい、文字やボタンが小さいなどの理由で、結局やめてしまったという人はいないだろうか。そんなときには本ソフトを遊んでもらおう。文字やボタンが大きくてクリックしやすいので、パソコンに慣れていない人でも安心だ。用意されている問題は、“しりとり”“かんじのよみ”“ジャンケン”“足し算”“色当て”“絵当てクイズ”の6種類。各ゲームには時間制限や間違えたときのペナルティはないので、自分のペースで遊ぶことができる。また、短い時間で解くほど得点は高くなり、利用者ごとに日時・問題別の履歴として得点が保存されるので、家族で競い合うのも面白い。なお、動作にはJavaランタイムが必要。作者サイトにはJavaランタイム同梱版も用意されているのでこちらをダウンロードし、デスクトップに本ソフトの起動ショートカットを作っておくと、誰でも迷わず遊べるだろう。

【著作権者】エスエムジー株式会社2007年度新人
【対応OS】（編集部にてWindows XPで動作確認）
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.10（07/08/15）

□エスエムジー株式会社 SMG
http://www.smg.co.jp/
□みそれんシルバー（ダウンロードページ）
http://www.smg.co.jp/member/naitei2007/misoren_silver/

（橋本 崇史）

	大事なパスワードなどを手軽に管理できる暗号化機能つきメモ帳「暗号メモ帳」

「暗号メモ帳」

　あなたの家族は、会員制Webサイトなどのパスワードをメモした「パスワード.txt」なんてテキストファイルをデスクトップに置いていないだろうか。どうせ家族しか使わないパソコンだからと油断しがちだが、やはり万が一に備えてセキュリティ対策はしておきたい。しかし複雑なパスワード管理ツールは使い方を覚えてもらうのが大変……という場合は本ソフトをセットアップしてあげよう。使い勝手はWindows標準の「メモ帳」とほとんど同じで、保存時に任意のパスワードで暗号化保存ができる。暗号化されたテキストは独自の拡張子になり、本ソフト上から関連付けが可能。このとき関連付けのアイコンが、一般的なテキストアイコンの上に赤い“！”マークが描かれたものになるため、デスクトップ上にファイルを置いたときに判別しやすい。また、一度暗号化保存したファイルの上書き保存時はパスワードの設定が必要ないため、本ソフトのセットアップと関連付け、最初のパスワード設定までしておけば、家族には『メモを開くときにこのパスワードを入力してね』と教えるだけでOKだ。

【著作権者】依積 晶紀　氏
【対応OS】Windows 2000（編集部にてWindows XPで動作確認）
【ソフト種別】フリーソフト（寄付歓迎）
【バージョン】1.04（07/07/13）

□晶紀の館
http://www.geocities.jp/is3000nx/

（中村 友次郎）

	おじいちゃん、おばあちゃんに「Skype」で孫の笑顔をプレゼント

「Skype」

　遠くで暮らすおじいちゃん、おばあちゃんにとって孫の笑顔ほどうれしいプレゼントはないだろう。「Skype」ならビデオチャット機能を使って、いつでも笑顔を届けられる。アカウントの作成さえしてしまえば、操作は簡単な説明でわかってもらえるだろう。市販の「Skype」向けハンドセットやヘッドセットを購入すれば、より手軽に使える。親と子の積もる話も無料でできるのがうれしい。USBカメラやハンドセットなども手頃な値段になっているので、実家へ帰った際にプレゼントし、「Skype」をセットアップしてあげれば喜んでもらえること間違いなしだ。

【著作権者】Skype Limited
【対応OS】Windows 2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト（固定電話などへの通話は有料。接続料金4.900円（税込み）など）
【バージョン】3.5.0.229（07/08/29）

□Skypeで話そう
http://www.skype.com/

（長谷川 正太郎）