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【第316回】
和風アクションシューティング「奇譚イワナガ」独特の操作性と雰囲気をもつ個性派ゲーム
(07/09/28)
インターネット上で公開されているゲームは、大手メーカーが制作・販売している大作から、個人が趣味で制作して無料で公開しているものまで、ジャンルや価格を問わず、さまざまなものが存在している。しかし、公開されているゲームの数が多すぎて、どんな作品が存在し、どの作品が本当に面白いのかを判断できずに困っている方も多いだろう。そこで『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、独特の操作性と雰囲気をもつ和風アクションゲーム「奇譚イワナガ」を紹介しよう。
和風の世界観と豊富なアクションが特徴
操作はカーソルキーの左右で移動、[Z]キーで石剣による近距離攻撃、[X]キーでジャンプ、[X]キー連打で二段ジャンプ、[Z]+[X]キーでダッシュとなっている。さらに[Z]キーを押しっぱなしにすると画面に照準が現れ、これをカーソルキーで移動させつつショットを発射できる。ショットは照準地点を直接爆砕する“羽々矢(はばや)”と照準の方向へ散弾攻撃を放つ“鏑矢(かぶらや)”があり、下カーソルキーと[X]キーの同時押しで交互に切り替え可能だ。また、ショットの使用中はカーソルキーが照準移動になるため自分は移動できないが、上カーソルキーと[X]キーを押すと、照準を移動しながら自分もゆっくり移動できるモードへと切り替わる。状況に応じて使い分けよう。
画面左下には体力のほか残り時間が表示されており、体力がゼロになるとゲームオーバー。また時間がゼロになると、ゲームの難易度に応じて体力が減ったり即ゲームオーバーとなる。羽々矢で敵を倒すと体力が回復する“陽石”が、鏑矢で敵を倒すと時間が回復する“陰石”が出るので、うまく回復しながらプレイを進めていこう。また、ジャンプ、二段ジャンプ、ダッシュを行うと時間が少し減少するが、これらのアクション中は完全無敵なので回避手段として活用するとよい。
主要な攻撃手段は2種類のショットだが、羽々矢と鏑矢はそれぞれ連続使用すると徐々に威力が低下していく。威力の減少は画面左下にある“心力ゲージ”で確認でき、羽々矢を使うとゲージが青に、鏑矢を使うとゲージが赤に染まっていく。このとき、使い続けたショットが弱体化するのと引き替えに、もう一方のショットが強化されるのが特徴で、ゲージが完全に青くなった状態では羽々矢の威力がほとんどなくなってしまうが、その代わりに鏑矢が一定時間、絶大な威力を発揮する“強攻撃”へと変化する。同様に鏑矢を使い続けてゲージが完全に赤くなった場合は、羽々矢が“強攻撃”となる仕組みだ。
2つのショットの使い分けが攻略のポイントプレイのセオリーは、まず体力が減っていない状態ではなるべく鏑矢で敵を倒し、時間回復アイテムを取っていくこと。時間はジャンプやダッシュでも消費するのでいくらあっても困ることはなく、ステージが進むにつれてどんどん不足気味になっていくからだ。そのうち“心力ゲージ”が赤に偏っていくので、適度に双方のショットを使い分けて威力が落ちないようにしたり、敵が多い場所で“強攻撃”を使えるようにどちらかを集中的に使ったりしてゲージをうまく調整していこう。
本作はアクションゲームでありながらキーボードで遊びやすい設計になっているので、ゲームパッドを持っていない人にもおすすめできる。羽々矢と鏑矢の使い分けが独特で、これに慣れるまではやや難しさを感じるかもしれないが、慣れてしまえばパズルゲーム的な感覚でプレイすることができ、その面白さに気づくはず。一風変わったアクションゲームを求める人にはぜひ遊んでいただきたい1本だ。
【著作権者】Buster 氏、虚ろ舟
□◆◆◆虚ろ舟◆◆◆ (藤井 宏幸)
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