NEWS （07/10/18　17:30）

「Vista Battery Saver」Public Beta 2 r1

　Windows Vistaを搭載したノートPCのバッテリー駆動時間を延長させる常駐ソフト「Vista Battery Saver」Public Beta 2 r1が公開された。Windows VistaのHome Premium以上のエディションに対応するフリーソフトで、現在マイクロソフトが運営するオープンソース開発支援サイト“CodePlex”のプロジェクトページからダウンロードできる。

　Windows Vistaで新たに搭載された“Aero”インターフェイスは、見栄えのよい半透明表示や“フリップ 3D”などの便利な機能を備えている一方、ビデオカードの3D機能をフル活用するため、ノートPCのバッテリー駆動時間に影響があると言われている。影響の大小については諸説あるが、マイクロソフトのWindows Vista開発者も1～4％ほど余計にバッテリーを消費することを認めている。

　また、Vistaのサイドバーに追加できる“ガジェット”は一種の常駐ソフトであるため、ものによってはCPU使用率の上昇などによりバッテリー駆動時間への影響が考えられる。そこで「Vista Battery Saver」を利用すると、バッテリー駆動時のみ自動的にAeroとサイドバーを無効化して、駆動時間の延長を図ることが可能だ。

　使い方は簡単で、本ソフトを常駐させておくだけ。あとはACアダプターを外してバッテリー駆動に切り替えれば、即座にAeroとサイドバーがOFFになる。再びACアダプターを接続すれば、もとに戻る仕組み。

　また、Aeroとサイドバーのいずれかを無効化対象から外すことも可能。たとえばAeroは不要だが、サイドバーガジェットは使いたいという場合にも対応できる。そのほか、バッテリー残量が指定パーセントを下回った場合のみAeroやサイドバーを無効化する設定も用意されている。

　なお、本ソフト自体がバッテリー駆動時間に与える影響が気になるところだが、作者によると本ソフトの常駐によるCPU使用率の上昇は0％で、メモリは5.5MBほど消費するという。本ソフトのメリットを覆すほどの悪影響はないものと見てよさそうだ。

【著作権者】tamirk　氏
【対応OS】Windows Vista
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】Public Beta 2 r1

□Vista Battery Saver - Home
http://www.codeplex.com/vistabattery/
□Windows Vista Team Blog : Aero and battery life
http://windowsvistablog.com/blogs/windowsvista/archive/2007/05/14/aero-and-battery-life.aspx

（中村 友次郎）