マルチトラック録音やタイムライン編集ができるフリーの音声・動画編集ソフト

音声・動画用のエフェクトを多数備えており、多彩な映像表現が可能

「trakAxPC」v2.0.108

　マルチトラック録音やタイムライン編集ができる多機能な音声・動画編集ソフト「trakAxPC」v2.0.108が公開された。Windows XP/Vistaに対応するフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。

　「trakAxPC」は、ループシーケンスソフト風のマルチトラック録音や、タイムラインによる動画編集ができるソフト。WAVE/MP3/WMA/Ogg Vorbis形式の音声やAVI/WMV/ASF/MPEG形式の動画、BMP/JPEG/GIF/TIFF形式の画像を読み込み可能で、編集後はWAVE/WMA/Ogg Vorbis形式の音声やAVI/WMV形式の動画に出力できる。また、編集中の音声・動画は独自形式で保存可能で、このとき読み込んだファイルを1つのファイルにまとめて保存することもできる。

5つのペインは配置を自由に変更できる

　画面は、ローカルフォルダ内のファイルをツリー形式で表示する“Media Browser”、タイムラインによる音声・動画のミックスを行う“Mix View”、編集前の音声・動画のプレビューや切り出しが行える“TrakKutter”、ミックスした動画をプレビューできる“Video Output”、マウスカーソル直下の画面説明を表示する“Prompt”という5つのペインで構成されており、配置を自由に変更できる。また、それぞれ個別に表示・非表示を切り替えたり、フルスクリーン表示することが可能。

　“Mix View”ペインではトラックとして読み込んだ音声や動画を、波形またはサムネイルで表示でき、マウスによるドラッグ＆ドロップといった直感的な操作が可能。音声を読み込んだ際は自動でBPMを検出し、あらかじめ指定しておいた再生速度にテンポを合わせて読み込む仕組み。もちろん、オリジナルのテンポに戻すことも可能だ。

波形やサムネイルは端をドラッグすることでループさせることが可能

　トラック上に表示された波形やサムネイルは、端をドラッグすることでループさせることができる。また、音声では音量とパン、音程を、動画では明るさを折れ線グラフを使って調節することが可能。

　さらに、音声・動画にエフェクトをかけられ、かかり具合を折れ線グラフで調節することも可能だ。音声用のエフェクトはコーラスやコンプレッサー、リバーブなど13種類を搭載しているほか、DXプラグインを利用することもできる。

　また、動画用のエフェクトは回転やぼかし、ズームなど8種類が用意されているほか、ワイプやフェードインといった動画切り替え時用のエフェクトが21種類用意されている。さらに、複数の動画を合成することも可能。各種エフェクトは複数同時にかけることもでき、多彩な映像表現が可能だ。

【著作権者】HighAndes Ltd.
【対応OS】Windows XP/Vista
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.0.108