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「Firefox」v3.0 Beta 1 日本語版が公開レンダリングエンジンやブックマーク管理など、ソフトの根幹部分が大幅に刷新
本ベータ版はテスト目的で公開されており、開発者やテスター以外の利用は推奨されていない。また、「Firefox」v3.0に非対応の拡張機能は動作しなくなるため、既存の「Firefox」ユーザーはテスト用に新しいプロファイルを作成するとよいだろう。
●タグ対応やアドレスバーからの検索など、ブックマークと履歴の管理機能が一新
ブックマークに付加したタグは、ブックマークサイドバーでの検索に利用できるのはもちろん、アドレスバーに直接タグを入力すれば、該当のタグを含むブックマークをプルダウンリストで一覧表示できる。また同様に、ブックマークしたページのタイトルをアドレスバーに入力してもよく、この場合ブックマークだけでなく、履歴も同時に検索可能だ。これらの改良により、メニューやサイドバーを開かなくても、ブックマークや履歴へすばやくアクセスできるようになった。 なお、これらの改良は、ブックマークや履歴をデータベースとして管理する“Places”と呼ばれる新システムで実現されており、このPlacesではブックマークや履歴をさまざまな条件で抽出することも可能。たとえば、ブックマークツールバーの左端に追加された“Places”という項目のプルダウンメニューから、“最近ブックマークしたページ”“アクセス回数の多いページ”などを表示させることが可能だ。
そのほかブックマークの管理画面では、日付別に自動バックアップされたブックマークをメニューから簡単に復元できるようになった。
●レンダリングエンジンが刷新されたほか、長いURLの折り返しなど待望の改良も
また、従来はIMEがONの場合、スペースキーでページをスクロールできなかったが、v3ではブラウザー画面で自動的にIMEが無効化されるようになり、ユーザーがIMEをOFFにしなくてもスペースキーでページをスクロールできるようになった。もちろん、WebフォームなどではそのままIMEを利用可能だ。
さらに、ファイルのダウンロード途中に本ソフトを終了しても、次回起動時にレジューム機能によって続きからダウンロード可能になった。そのほか本ソフトの終了時に、開いているタブを保存するかどうか選択できるようになったり、Web検索バーのサイズが変更可能になるなど、使い勝手に関するさまざまな改良が施されている。
●さらなるセキュリティの向上
また、フィッシング検知機能では、これまでフィッシングの警告を無視してサイトを閲覧し続けることができたが、v3ではページを一切閲覧できなくなるよう仕様が変更されている。同様にSSLのセキュリティ証明書に問題があるページへアクセスした場合、ダイアログで警告するだけでなくページ自体へ接続できなくなった。これらの仕様変更は、PCやインターネットに詳しくないユーザーが、警告を無視してセキュリティに問題のあるサイトを閲覧し続けてしまう危険性を低減してくれる。 さらに、アドオンに関するセキュリティも強化されている。“Firefox Add-ons”に登録されているアドオンや、有効な署名が施されたアドオン以外は自動更新されなくなったほか、インストールされたアドオンやプラグインのバージョンを自動的にチェックし、セキュリティに問題のある古いバージョンが無効化されるようになった。また、アドオンの管理画面では拡張機能やテーマに加えてFlashなどのプラグインを一覧表示し、不要なプラグインを無効化する機能が追加されている。
【著作権者】Mozilla Foundation
□Mozilla Developer News >> Blog Archive >> Firefox 3 Beta 1 now available for download(リリース告知記事) (中村 友次郎)
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