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巨大ファイルの読み込み・編集を高速化した「EmEditor」v7の正式版が公開USBメモリでの持ち運びが可能になったほか、単語補完などの新機能も搭載
本バージョンでの大きな変更点は、ギガバイト級の巨大ファイルの読み込みや、検索・置換などの編集機能が大幅に高速化されたこと。巨大ファイルに対してだけでなく、一般的なサイズのテキストファイルに対しても効果があり、全体的な動作の高速化が図られた。 また、レジストリを使用せずにすべての設定をINIファイルへ記録できるオプションが追加され、これによりUSBメモリで本ソフトを持ち運べるようになった。ただし、レジストリを使用しない分動作速度が若干低下してしまうので、利用環境に応じて使い分けるとよいだろう。 本バージョンより、いくつかのプラグインが追加され、“単語補完”機能を利用可能になったほか、ツールバーやカスタムバーがさらに充実した。単語補完機能は、入力途中の文字列をもとに、リストアップされた補完候補を選択して文書内に挿入できる機能。補完候補には、編集中の文書内に含まれる単語が自動的に列挙されるほか、任意のテキストファイルを指定することも可能だ。 ツールバーには、マクロをツールボタンとして登録できる“マクロ ツールバー”、検索ダイアログを表示することなくツールバー上で手軽に検索できる“検索 ツールバー”、頻繁に利用するHTMLタグを文書内へ簡単に挿入できる“HTML ツールバー”が追加された。カスタムバーには、複数の文書ファイルをツリー形式でひとまとめに管理できる“プロジェクト”が追加されている。 さらに、キーマクロ機能が強化され、他アプリケーション上のキー入力やマウス操作を記録・実行できるように仕様が変更された。従来のキーマクロ機能は、テキスト編集の自動化など本ソフト内で完結するものだったが、今回の機能強化により、日常でのさまざまなPC作業を自動化したり、開発中のアプリケーションをテストするなどの使い方が可能になった。 そのほか、各種強調表示といった色の組み合わせをテーマとして切り替えられる機能や、マクロを自動実行させるタイミングを選択できる機能、フリーカーソル機能などが新たに追加された。また、検索・置換時に複数行のテキストをキーワードにセットできるようになるなど、多数の仕様変更も施されている。
本ソフトは、Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/XP x64/Server 2003 x64/Vista x64に対応する4,200円(税込み)のシェアウェアで、現在同社のホームページからダウンロードできる。なおv7シリーズでは、機能が限定された“Standard”版や無償の“Free”版は公開されず、“Professional”版のみの提供となっている。また、“Standard”版やv3シリーズのユーザーは、2008年1月末までの期間限定で1,050円(税込み)の特別価格でアップグレードすることが可能。詳細は同社のホームページを参照してほしい。
【著作権者】Emurasoft, Inc.
□EmEditor - テキストエディタ (久保 望)
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