|
【第324回】
地下50階を目指す“ローグ系”RPG「Selenite」何回でも楽しめる自動生成ダンジョンを探索しよう
(07/12/21)
インターネット上で公開されているゲームは、大手メーカーが制作・販売している大作から、個人が趣味で制作して無料で公開しているものまで、ジャンルや価格を問わず、さまざまなものが存在している。しかし、公開されているゲームの数が多すぎて、どんな作品が存在し、どの作品が本当に面白いのかを判断できずに困っている方も多いだろう。そこで『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、コンピューターRPGの原点とも言えるダンジョン探索を楽めるRPG「Selenite」を紹介しよう。
ランダム生成のダンジョンを探索する“ローグ系”RPG
主な操作はカーソルキーで移動、[C]キーで攻撃、[R]キーで立ち止まって体力を回復できる“休憩”となっている。また、[Z]キーを押しながらカーソルキーを押すと、移動せずにその場で方向転換が可能だ。そのほか[A]キーを押すとメニューウィンドウを表示し、メニューでは[C]キーが決定、[X]キーがキャンセルとなる。 プレイの基本は、敵を倒したりマップ上に落ちているアイテムを回収しながら、次のフロアへ進むためのハシゴを探すこと。敵との戦闘では、隣接した敵に[C]キーで通常攻撃するか、手持ちの矢を射る間接攻撃やアイテム、“スキル”を使ってダメージを与えていく。 プレイヤーが移動や攻撃など、何か1つ行動するたびに敵も行動する仕組み。自分が動かなければ敵も動かないので、じっくり考えて効率よく行動しよう。複数の敵に囲まれてタコ殴りにされるのが典型的な死亡パターンなので、それを回避するためには敵を細い通路におびき寄せ、1対1の状況で戦うことを心がけるといい。
画面上部に表示されている赤いゲージがHP、青いゲージがMPで、2つのゲージに挟まれた白いゲージは“満腹度”となっている。HPがゼロになるとゲームオーバーだが、HPは移動や攻撃などの行動をするたびに1ポイントずつ回復する。満腹度は何か行動すると少しずつ減少していき、ゼロになると1行動ごとにHPが大きく減少するようになってしまう。満腹度はパンや肉、草類などのアイテムを飲食すると回復するので、ダンジョン探索においては食料の確保も重要な要素だ。
“スキルツリー”による成長システムでプレイスタイルに個性を出そう
これらのスキルは“スキルツリー”という、分岐する“すごろく”のような表のうち、すごろくのスタート地点に近いものから順次習得できるシステムになっており、どのスキルを取っていくかでプレイのスタイルが大きく変わってくる。物理戦闘系のスキルを集めて接近戦を極める、魔法系スキルを集めて魔法使いになる、倒したモンスターを蘇生させて操る、あるいはバランスよく便利なスキルを集めてみるなど、方向性はさまざま。プレイするたびに毎回違った成長を楽しめる。
罠回避やアイテム集めなど、ダンジョン探索の醍醐味を味わえる
ダンジョン内で拾えるアイテムは、各種回復アイテムのほか、武器や防具、2~5回ほど魔法が使える杖、1回使うと無くなるが効果の大きい巻物などがある。アイテムは持てる数が決まっており、不要なものは捨てるかダンジョン内にいる商人に売ってお金に換えることになる。もちろん商人からはいくつかのアイテムを買うこともでき、とくに満腹度を回復させる“パン”はいくつ持っていても損はない。可能ならば常時2個以上は持ち歩いておこう。
難易度は3種類あり、簡単な“EASY”ならば手軽に遊べる。“NORMAL”と“HARD”はかなり手応えのある難易度調整になっているので、ローグ系RPGが好きな人向けだ。“スキルツリー”でプレイに個性が出るのがセールスポイントだが、やはり最古のコンピューターRPGと呼ばれるほど歴史のあるゲームシステムだけに、何度やっても面白さが損なわれない完成度がすばらしい。冬休みはひたすらダンジョン探索というのも、寒さが苦手な人にはいいかもしれない。お餅でも焼きながら地下50階を目指してみてはいかが?
【著作権者】北沢 氏
□だんえた おふぃしゃるぺーじ (藤井 宏幸)
|
|
|
|||||||||||||||||||||||||
トップページへ 週末ゲームINDEX へ |