NEWS （08/02/13　14:45）

「Firefox」v3.0 Beta 3

［戻る］［進む］ボタンのデザインや移動履歴が一体化

ステータスバーへ進行中のダウンロードの件数や残り時間を表示

　Mozilla Corporationは12日、Webブラウザー「Firefox」次期バージョンv3.0のBeta 3を公開した。Windows 2000/XP/Server 2003/Vistaに対応するフリーソフトで、現在Mozilla Japanに掲載されているリリースノートなどから、日本語版を含む各種言語版をダウンロードできる。また、以前のベータ版をインストールしている場合は［ヘルプ］メニューから自動更新することも可能だ。

　なお、本ベータ版は開発者やテスター向けに公開されており、テスト目的でのみ利用可能。また、「Firefox」v3.0に非対応の拡張機能は動作しなくなるため、既存の「Firefox」ユーザーはテスト用に新しいプロファイルを作成するとよいだろう。

　今回のベータ版では、ツールバーや設定画面などで使われるボタンのデザインが一新された。とくに、［戻る］［進む］ボタンはIE7のように一体化されたデザインを採用し、ボタンのプルダウンメニューで表示されるページの移動履歴も1つにまとまった。さらに、よく使う［戻る］ボタンがほかのボタンより大きく表示されるなど、直感的に使いやすいデザインとなっている。そのほか、[ホーム］ボタンがメインのツールバーからブックマークツールバーへと移動し、アドレスバーをより広く使えるようになった。

　また新機能としては、ステータスバーへ進行中のダウンロードの件数と残り時間が表示されるようになった。これによりダウンロードマネージャーを表示しなくても、ダウンロードの進捗状況を確認することが可能だ。そのほかポッドキャストやビデオキャストに対応し、「Firefox」のRSSプレビュー画面から音声や動画のファイルを再生したり、ダウンロードできるようになった。

　セキュリティ面では、Webサイトの運営会社が実在していることなど証明する“EV SSL”に対応。EV SSLによって認証されているWebサイトでは、通常のSSL対応サイトのようにアドレスバーが黄色に変化するだけでなく、“Favicon”部分の背景が緑色になり、サイトの運営会社名などが表示される。この表示をクリックすると、運営会社の所在地や認証局など、さらに詳しい情報をポップアップ表示することが可能だ。

　アドオンの管理機能では、新たに“アドオンを入手”画面が追加され、“Firefox Add-ons”に登録されているアドオンを検索して直接インストール可能になった。またこの画面では、Firefox Add-onsのスタッフがお勧めするアドオンも表示される。

　そのほか本ベータ版では、以前のベータ版に比べてパフォーマンスに関する改良が90箇所以上、メモリ使用量に関する改良が50箇所以上施されているという。

　なお、すでにBeta 4のリリースが計画されており、現在のところ3月にリリース予定となっている。

Webサイトの運営会社などをアドレスバー上で検証できる		“アドオンを入手”画面から直接アドオンを検索・インストール可能。お勧めのアドオンも表示される

【著作権者】Mozilla Foundation
【対応OS】Windows 2000/XP/Server 2003/Vista
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】3.0 Beta 3（08/02/12）

□Mozilla Japan - Firefox 3 Beta 3 リリースノート
http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/3.0b3/releasenotes/
□窓の杜 - 【NEWS】Beta 1から約900箇所の改良が施された「Firefox」v3.0 Beta 2 日本語版が公開
http://www.forest.impress.co.jp/article/2007/12/19/firefox3beta2.html
□窓の杜 - 【NEWS】「Firefox」v3.0 Beta 1 日本語版が公開
http://www.forest.impress.co.jp/article/2007/11/20/firefox3beta1.html

（中村 友次郎）