|
Vista SP1適用後に画像フォルダ内へ“Thumbs.db”が作成される問題が発生現在のところ回避方法はレジストリの直接編集のみ先日19日に公開されたWindows Vista用の“Service Pack 1”(以下、SP1)を適用すると、画像のキャッシュファイル“Thumbs.db”をネットワークフォルダなどへ作成してしまうという問題がいくつかの環境で発生している。編集部にて調査したところ、すべての環境で発生するわけではなく、その発生条件などは不明。 “Thumbs.db”とは、エクスプローラで画像フォルダを“縮小表示”で閲覧した際に、Windowsが自動で生成するキャッシュファイル。フォルダを開いた際のサムネイル表示を高速化するために生成されるファイルだが、このファイルは破損してしまうとエクスプローラが正しくファイルを表示できなくなることがある。また、フォルダ内に存在する画像ファイルの数によっては、膨大なサイズのキャッシュファイルが生成されてしまうため、ネットワーク上の共有フォルダ内へ生成されるのは好ましくない。 Windows XPでは、このキャッシュファイルはフォルダごとに生成されていたが、Windows Vistaではローカルディスク上のユーザーフォルダ内へ一括して生成されるように仕様が変更されていた。ところが今回公開されたSP1を適用すると、ネットワーク上のフォルダなど、画像ファイルが存在するフォルダ内へ“Thumbs.db”を生成してしまうことがある。 Windows XPでは、フォルダオプションにある“縮小版をキャッシュしない”にチェックを入れればキャッシュを作成しないように設定できたが、Windows Vistaでは仕様変更に伴い、キャッシュファイルを作成しないようにするオプションはGUIで提供されていない。そのため、本件の問題を回避するにはレジストリを直接編集してキャッシュファイルを作成させないようにする必要がある。 レジストリの編集は、Windows標準の「レジストリ エディタ」やレジストリ編集ソフトを使用して以下のように行う。
なお、環境によっては“HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\ CurrentVersion\Policies”より下のキーが存在しない場合もあるので、その場合は “Explorer”というキーを手動で作成する必要がある。
ただし、上記レジストリを設定してしまうと画像キャッシュファイルの生成そのものを無効にしてしまうため注意が必要。 “Thumbs.db”は、システムファイル属性かつ隠しファイルとなっているので、生成されたことに気づいていないユーザーがいる可能性もある。SP1を適用したユーザーは、一度フォルダオプションを開いて、各種ファイルの非表示設定をOFFにして確認してみてはいかがだろうか。 なお、現在のところマイクロソフトから本件に関する情報や修正プログラムは公開されていない。
□窓の杜 - 【NEWS】マイクロソフト、大幅にパフォーマンスアップしたWindows Vista SP1を公開 (久保 望)
|
|
|
|||||||||||||||||
トップページへ |