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システムを自由に拡張できるフリーのRPG作成ソフト「WOLF RPGエディター」ユーザー製の補助ソフトにより「RPGツクール」用の画像素材を利用することも可能
「WOLF RPGエディター」は、見下ろし型2D画面のRPGを作成できるソフト。本ソフトで作成したゲームは自由に配布でき、シェアウェアや同人ソフトとしての有償配布も可能。また、ゲーム実行用のEXEファイルの再配布も許可されているため、プレイヤーに別途本ソフトやランタイムなどを導入してもらう必要がない。さらに、画像やBGMなどすべてのデータを暗号化し、1つのファイルにまとめて配布することもできる。 作成できるゲームの仕様は、画面サイズが640×480または320×240、動作のなめらかさを決めるFPSは60または30、キャラクターの移動方向は8方向または4方向など、作りたいゲームの内容に合わせてカスタマイズが可能。 またゲームの素材として、画像はBMP/PNG/JPEG形式、BGM・SEはWAVE/Ogg Vorbis/MIDI形式を利用できる。このほかメッセージの表示には4種類までのフォントを使い分けることが可能で、文字サイズの変更やルビの表示にも対応する。
ゲーム作成の基本は既存のRPG作成ソフトと同様で、まずフィールドや町、ダンジョンなどのマップを作成し、そこに宝箱や会話、ボスといった各種の“イベント”を配置していくというもの。イベントは、メッセージの表示や条件分岐など、豊富に用意された“イベントコマンド”を組み合わせて作ることができる。 本ソフト最大の特長は、メニューや戦闘、店での売買といったRPGの基本的なシステムさえも、イベントとしてユーザーが作成できること。オーソドックスなRPGの要素を一通り実装した“基本システム”が同梱されており、そのままでも十分利用できるが、改造して独自のメニューを追加したり、完全にオリジナルのシステムを1から作成することも可能だ。 また、このシステム構築用のイベントは“コモンイベント”と呼ばれ、任意のコモンイベントをファイルに保存したり読み込むことが可能。作者サイトには情報交換用のWikiが設置されており、ほかのユーザーが作った便利なコモンイベントを取り込んで自分のゲームを拡張することもできる。
なお、本ソフトにはサンプルとして最低限の素材のみが収録されているが、本ソフトのユーザーが開発した補助ソフト「tkool2WOLF」を利用すると、「RPGツクール」形式のマップ画像やキャラクター画像を「WOLF RPGエディター」用に変換できる。インターネット上などで数多く配布されている「RPGツクール」用素材を流用することができて便利だ。ただし、素材によっては「RPGツクール」以外での利用が禁止されている場合もあるので、利用条件には注意してほしい。
・「WOLF RPGエディター」
・「tkool2WOLF」
□SilverSecond -シルバーセカンド- (中村 友次郎)
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