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NEWS (08/04/15 11:40)

液晶TV“アクオス”をPCからシリアルポート経由でコントロール「AQUOS Tool」

起動オプションの指定により、入力モードやAVポジション、音量などを一括変更

「AquosTool」v1.01
「AquosTool」v1.01
各種コマンドの引数に“?”を指定することで、アクオス側の現在の設定をダイアログ表示できる。この画面は音量を問い合わせたときのもの
各種コマンドの引数に“?”を指定することで、アクオス側の現在の設定をダイアログ表示できる。この画面は音量を問い合わせたときのもの
 シャープ製の液晶TV“アクオス”シリーズを、PC上からシリアルポート経由でコントロールできるソフト「AQUOS Tool」v1.01が、9日に公開された。Windows 98/Me/NT/2000/XPに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows XP/Vistaと“AQUOS LC-32DS1”の組み合わせで動作を確認した。現在、作者のホームページからダウンロードできる。なお、本ソフトの利用にはRS-232Cクロスケーブルによるシリアルポート接続が必要。またドキュメントに記載はないが、編集部で動作確認した際は「Microsoft Visual C++ 2008 再頒布可能パッケージ (x86)」を導入する必要があった。

 シャープ製液晶TV“アクオス”シリーズの一部には、同社製PC“インターネットAQUOS”シリーズと接続するためのRS-232C端子が設けられており、“インターネットAQUOS”上から各種機能をコントロールすることが可能だ。しかし、他社製PCからコントロールするためのソフトは提供されていない。

 そこで「AQUOS Tool」を利用すれば、他社製PCからアクオスに制御コマンドを送信して、さまざまなコントロールができるようになる。使い方は簡単で、起動オプションに、アクオスを接続したシリアルポートの番号と、アクオスシリーズのマニュアルに掲載されているコマンドを指定するだけ。

 たとえば、シリアルポート1に接続したアクオスの“入力切替”を“入力1”に変更する場合は、“COM1 IAVD 1”と指定すればよい。複数のコマンドを一度に指定することも可能で、たとえば“COM1 IAVD 6 AVMD 2 VOLM 20”と指定すれば、“入力切替”を“入力6”、“AVポジション”を“映画”に変更したうえで、音量を20に設定できる。

 入力切り替えのほか、AVポジション、位置調整、画面サイズ、音量、消音、サラウンド、音声切り替え、オフタイマー、スタンバイ移行といった制御にも対応しているので、動画再生やゲームなど、目的に応じた設定の組み合わせをデスクトップへショートカットとして作成したり、ランチャーソフトに登録しておくと便利だろう。

 なお、編集部でテストに利用した“LC-32DS1”では、複数のコマンドを同時に指定すると、うまく動作させることができなかった。複数の設定を一括して変更したい場合、環境によってはバッチファイルやVBScriptを利用するなどの工夫が必要になりそうだ。


【著作権者】mia 氏
【対応OS】Windows 98/Me/NT/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.01(08/04/09)

□The World 12
http://hp.vector.co.jp/authors/VA019601/
□ダウンロードの詳細 Visual C++ 2008 再頒布可能パッケージ (x86)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=9B2DA534-3E03-4391-8A4D-074B9F2BC1BF&displaylang=ja

(霧島 煌一)




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