「jot」v0.5.2

X02HTなどWindows Mobile 6 Standard Edition搭載機では貴重な置換機能を搭載

　W-ZERO3やX02HTなどで利用できるキストエディター「jot」v0.5.2が、4月30日に公開された。Windows Mobile 5.0/6に対応するフリーソフトで、編集部にてAdvanced/W-ZERO3[es]およびX02HTで動作を確認した。現在、作者のホームページからダウンロードできる。

　「jot」は、Windows Mobileを搭載したスマートフォンやPDAで利用できるテキストエディター。Windows Mobile用のテキストエディターは、扱えるファイルサイズに制限があったりファイルサイズに比例して動作が重くなるものも多いが、本ソフトは扱えるファイルサイズに制限がなく、メモリの許す限り数MBのテキストファイルでも軽快に編集できる。また、Shift-JIS/JIS/EUC/UTF-8/UTF-16/Latinと複数の文字コードを扱うことができ、正規表現に対応した検索・置換機能を備えるなど、基本機能も充実している。

　とくにX02HTなどのWindows Mobile 6 Standard Edition（以下、WM6 Standard）搭載端末では、標準の「Word Mobile」に置換機能が搭載されていないため、WM6 Standard対応で置換が可能な本ソフトは貴重な存在と言えるだろう。

　また、多重起動にも対応しているので、複数のテキストファイルを同時に開いて編集することが可能だ。ほかにも、現在日時の挿入にも対応した定形文機能や、シフトキーを押した状態にロックすることで画面をタップせずに範囲選択をできるようにする機能、行番号指定による任意行へのジャンプ、終了時のカーソル位置の記憶、改行やタブ、半角・全角スペースといった特殊記号の表示、タイトルバーを非表示にして文書表示スペースを広げる機能なども搭載している。

　さらに、特定機種向けの機能を搭載しているのも本ソフトの特長だ。縦画面時にW-ZERO3[es]およびAdvanced/W-ZERO3[es]でメニューのダイヤルキー操作を可能にする機能や、Advanced/W-ZERO3[es]で“Xcrawl”の動作を設定する機能が用意されており、該当機種のユーザーは便利に利用できるだろう。

　なお、本ソフトの作者サイトにて配布されている、「jot用gsGetFile再配布パッケージ」を合わせて導入することで、WM6 Standardのファイル選択画面でファイル種別によるフィルタリングが利用できるようになるほか、他Editionのファイル選択画面で“My Documents”以下など一部のフォルダ以外も任意に選択できるようになる。

縦画面時にメニューのキーボードショートカットをアルファベットから数字に変更する機能を利用すれば、ダイヤルキーによるメニュー操作も可能だ		設定画面。Xcrawlの動作設定など特定機種向けの機能を搭載しているのも特長

【著作権者】Jiro　氏、Aquamarine Networks.
【対応OS】Windows Mobile 5.0/6
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.5.2（08/04/30）

□アドエス小物日記
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（霧島 煌一）