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NEWS (08/06/24 17:40)

退屈な会議を堂々と中座するための支援ソフト「Escape from the KAIGI」

利用する際は周囲に怪しまれないような演技力も必要

「Escape from the KAIGI」v0.52
「Escape from the KAIGI」v0.52
「Escape from the KAIGI」v0.52
 (有)シーリスは23日、退屈な会議を堂々と途中退席するためのソフト「Escape from the KAIGI」v0.52を公開した。Windows 2000/XP/Vistaに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 2.0が必要。

 会議中に何かしらの口実を作って抜け出したいと思う人は多いだろう。自分にとっては有益な話し合いのできない退屈な会議、堂々巡りするばかりで一向に結論が出ない不毛な会議など、貴重な時間をこうした会議のせいで削られることに不満を抱いている人もいるはずだ。しかし、自分宛ての重要な電話でもかかってこない限り、会議を中座するのは難しい。

 「Escape from the KAIGI」は、まさにそんな状況で重宝する“会議を堂々と中座する”ための支援ソフト。あらかじめ携帯電話など自分の電話番号を登録しておき、ソフトを実行すると約3分後に電話をかけてくれるというものだ。この電話は受けると同時に切れる仕組みなので、あたかも緊急の電話がかかってきたような演技をしながらうまく会議を抜け出せばよい。

 本ソフトを利用するには、着信を受けたい自分の電話番号を同社のサービスに登録するなどの準備が必要。まず、メイン画面左下の[新規登録]ボタンをクリックし、表示されるダイアログ上で、電話番号、確認用のメールアドレス、任意のパスワードをそれぞれ入力して[登録]ボタンをクリックしよう。

 登録後しばらくすると確認用のメールが送られてくるので、本文に書かれた電話番号へ番号通知をしたうえで電話をかける。このとき、必ず自分自身が着信を受けたい電話機で電話をかける必要がある。次に音声ガイダンスに従い、メール本文に書かれた確認コードをプッシュホンで入力すれば準備完了だ。

 あとは、メイン画面のID入力欄へ自分の電話番号を、パスワード入力欄には登録時に作成したパスワードを入力し、[実行]ボタンを押せば約3分後に電話がかかってくる。実行してから電話がかかってくるまでの間は3分しかないため、実際に利用する場合は会議へノートPCを持ち込み、頃合いを見計らってソフトを実行するとよいだろう。

 ただし、本ソフトの利用は1カ月間につき10回までという制限が設けられているため、じっくり考えたうえで利用するようにしよう。また同社は、本当に必要な会議では利用しないなど、本ソフトの乱用を控えるように注意を促している。

 なお、本ソフトを利用するうえでの懸念事項として、第3者が勝手に登録することで、本ソフトの機能をいたずら電話のように利用される可能性が考えられる。しかし同社は、ユーザーが確認メールを受信後、確認コードを送信する際に着信を受ける電話機自身を使用する必要があるため、こういった可能性は極めて低いとしている。

 また同社によると、ユーザーから送られてきた電話番号はハッシュ化したうえでデータベースへ保存するため、個人の電話番号を特定することは実質的に不可能だとしている。その仕組みは、ユーザーが新規登録時に送信した電話番号をハッシュ化してデータベースへ保存し、次に確認用の電話をかけてきた際に再度ハッシュ化してデータベース内の情報と照合する。ここでハッシュ値が一致すれば利用可能ということになる。最終的にユーザーが着信を受けるために電話番号を送信した際には、暗号化したうえで送信し、送信した番号は電話発信のみに利用され、サーバーへ保存することはないとのこと。


【著作権者】(有)シーリス
【対応OS】Windows 2000/XP/Vista
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.52(08/06/23)

□C-LIS Crazy Lab. - 有限会社シーリス
http://ccl.c-lis.co.jp/

(久保 望)


編集部より: 電話番号の取り扱いに関する解説において、一部説明が不足している点があったため、再取材のうえ補足いたしました。




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