既存フォルダをプロジェクトとして管理できるテキストエディター「Ginnie」

プロジェクト管理やコードエクスプローラなどサイドバーでさまざな機能を利用可能

「Ginnie」v1.0.0.40 Beta

　「Ginnie」は、プロジェクト管理やコードエクスプローラを備えるタブ切り替え型のテキストエディター。Windows 2000以降に対応する1,575円（税込み）のシェアウェアで、編集部にてWindows XP/Vistaで動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。試用期限は設けられておらず、ライセンスキー未登録の場合は一部の機能が利用できない。また、いくつかの機能を省いたフリー版も公開されている。

　本ソフトは、画面左右のサイドバーでさまざまな機能を利用できるのが特長で、ツリー形式で複数のファイルを一括管理できる“プロジェクト管理”、Windowsのエクスプローラをサイドバーで再現できる“ファイルエクスプローラ”、ソースコードの関数をツリー表示できる“コードエクスプローラ”、ダブルクリックで定型句を挿入できる“スニペット”といった機能が用意されている。

　また、クリップボード履歴や行マークの管理、コンソールアプリケーションを実行した際の標準出力の表示もサイドバーで利用できる。このサイドバーは、左右だけでなく画面下側にも表示できるため、複数の機能を同時に利用することも可能だ。

　プロジェクト管理機能では、エクスプローラから任意のフォルダ・ファイルをサイドバー上へドラッグ＆ドロップするだけでプロジェクトに登録できる。フォルダをドロップした場合は、サブフォルダやフォルダ内のファイルを含めた階層構造がそのままツリー上に再現される。

　コードエクスプローラでは、プログラムやHTMLのソースコード内の関数やクラスを解析してツリー形式で表示し、項目をダブルクリックすることでエディター内の該当する行へジャンプすることが可能。対応する言語は、C/C++/Delphi/JScript/VBScript/NScripter/KAG/TJS/YU-RIS/ERISとなっている。

　そのほかテキストエディターの基本的な機能としては、各プログラミング言語やHTMLごとの自動色分け、文字コード・改行コードの自動判別、正規表現を利用できるGREP検索、定型文入力、JScriptやVBScriptを利用できるマクロ、キーカスタマイズ、強調表示のカラー印刷など、汎用的なテキストエディターとして必要と思われる各種機能を搭載している。

　プログラマー向けの便利な機能が多く搭載されているが、プロジェクト管理や定型句挿入機能など一般的な文書作成にも利用できる魅力的な機能も多い。プログラムや文章執筆にかかわらず日頃からテキスト編集がメインの人にお勧めのテキストエディターだ。

【著作権者】ＫＮＴ　氏
【対応OS】Windows 2000以降（Windows XP/Vistaで動作確認）
【ソフト種別】シェアウェア 1,575円（税込み）
【バージョン】1.0.0.40 Beta（08/07/18）

□KNT Factory （Windows用MDIタブ式テキストエディタとテキストファイル検索ツール）
http://www5d.biglobe.ne.jp/~f-taste/