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マイクロソフト、カタカナ用語末尾の音引きルールを変更コンピュータはコンピューターに、エクスプローラはエクスプローラーに変更
同社はこれまで、カタカナ用語末尾の音引きルールに関して、JIS記述ルールや学術用語に準拠していたほか、『2音の用語には音引きをつけ、3音以上の用語の場合は音引きを省くことを原則とする』というルールを採用してきた。また、これまで多くの用語の音引きをつけなかった理由には、昔はハードウェアやソフトウェアの制限により、文字列の長さを1バイトでも多く削り、メモリ容量を少しでも確保することが大きな課題だったことも挙げられる。 しかし、ハードウェア・ソフトウェアともに大きく進化し、このような問題はほぼ解消されてきた。これに加え、コンピューターが一般家庭など広範に普及されてきたことにより、さまざまなメディアで目にする表記方法の違いがユーザーに対して違和感を与えることになってきている。この違和感を払拭し、できる限り用語を統一するための第一歩として今回のルール変更に至ったという。 今回のルール変更では、英語表記の終わりが“er”“or”“ar”の場合に音引きをつけることとなった。たとえば、先に挙げたとおり“コンピュータ(Computer)”は“コンピューター”に、“エクスプローラ(Explorer)”は“エクスプローラー”と表記される。 下記は今回のルール変更により、表記が変更される用語の一部。
ここで挙げた例はほんの一部であり、英語表記の終わりが“er”“or”“ar”の単語はほぼ上記と同じように音引きがつけられる。ただし、“アクセラレータ”“スケジューラ”“プログラマ”など一部の用語に関しては慣例に基づき変更はされない。そのほか、もともと音引きがつけられていたカレンダーやトレーナーといった用語に関してはこれまでと変わらず音引きつきで表記される。 ルール変更が適用されるのは今後提供される製品やサービスのみで、直近では8月に公開予定の「Internet Explorer 8」ベータ2から反映される。なお、Windows Vistaを含む既存の製品についてはパッチなどの公開は予定されていない。 また今回のルール変更に伴い、今年3月に初めて同社から公開されたローカライズ向けのガイドブック「Language Excellence Style Guides」の改訂バージョンも公開されている。このアーカイブには新たに音引きがつけられる用語の一覧を記した「Excel」ファイルも同梱されている。アプリケーション開発者、ローカライズ作業者、ドキュメントやマニュアルの執筆者は参考にするとよいだろう。
□マイクロソフト ランゲージ ポータル ホーム (久保 望)
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