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REVIEW (08/08/08)

アクション・シューティングゲームを無償で作れる“ツクール”風ソフト「ZGE」

キャラクターの配置やアニメーション、当たり判定などを簡単に指定可能

「ZGE」v2.0.0
「ZGE」v2.0.0
このようなゲームをプログラムコードの記述なしで制作できる
このようなゲームをプログラムコードの記述なしで制作できる
キャラクターの設定画面
キャラクターの設定画面
 「ZGE」は、シューティングゲームやアクションゲームといった2Dゲームを、プログラムコードを記述せずに制作できるソフト。Windows 2000/XP/Vista/Vista x64に対応するフリーソフトで、動作にはDirectX 9.0以降が必要。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトは、ゲームを作るための「ZG-Editor」と、ゲームを実行する「ZG-Engine」で構成されており、制作したゲームは「ZG-Engine」と合わせて自由に配布可能。ゲームの素材にはBMP/PNG形式の画像やWAVE/WMA/MP3/MIDI形式の音声を利用でき、完成したゲームは秒間60フレームで動作する。

 「ZG-Editor」では、ゲームのタイトル画面やプレイ画面などの各シーンに、“イベント”を配置することでゲームを制作していく。イベントには、キャラクターやマップのほか弾や爆発などの“パーティクル”を描画するもの、アニメーションやスクリプトなどを実行するものがある。これらをイベントリスト上へ配置して、順番に処理させていくことでゲームを動作させる仕組みだ。

 各イベントには、2Dゲームを制作するうえで必要な処理があらかじめ用意されている。各項目に値を入力して当たり判定の範囲を指定したり、アニメーションの画像を選んだりして、ゲーム制作を進めていく。またスクリプトは、メニューから処理を選ぶ形式のため、自分でプログラムコードを記述する必要はない。

 制作したゲームの動作を確認するには、イベントを保存したあと、メニューウィンドウの[実行]ボタンを押せばよい。実行の際は、ウィンドウモードとフルスクリーンモードの2種類から実行方法を選択できる。

 本ソフトの大きな特長は、そのままプレイできるサンプルと、詳細なチュートリアルが用意されていること。チュートリアルでは、シューティングゲームを実際に作り上げるまでの作業が画面キャプチャーつきで解説されており、ゲーム開発初心者は、この手順をそのままなぞることで、実際に自分でゲームを作り上げる過程を学ぶことができる。

 夏休みを利用してゲーム制作にチャレンジしてみたい人は、「ZGE」で簡単なゲームからトライしてみてはいかがだろうか。


マップの編集画面   スクリプトの編集画面。メニューから処理を選べるので自分でコードを記述する必要はない
マップの編集画面   スクリプトの編集画面。メニューから処理を選べるので、自分でコードを記述する必要はない

【著作権者】nemoj 氏
【対応OS】Windows 2000/XP/Vista/Vista x64
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.0.0(08/08/01)

□mu:die
http://www2u.biglobe.ne.jp/~nemojun/

クロノス・クラウン:柳井 政和




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