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マイクロソフト、「Internet Explorer 8」ベータ2の日本語版を公開レンダリングや動作の速度が大幅に向上、注目の新機能も搭載
ベータ2ではいくつかの新機能が搭載されているが、その中でも注目の機能は“タブグループ”機能。特定の条件により関連するタブが自動で色分けされ、同じグループのタブのみをまとめて閉じることができる。 グループ化の条件は、あるタブから開かれたタブを、開く元となったタブと同じ色で色分けするというもの。たとえば、検索結果ページやリンク集のページからリンク先のWebページを新しいタブで開くと、元のタブの右隣に新しいタブが開き、同時に元のタブと新しいタブに同じ色がつく仕組み。タブの色分けは、グループごとに別の色で表示され、1つ目のグループには緑色、2つ目は青色、3つ目は黄色といった具合に自動で色分けしてくれる。 続く新機能の“InPrivate”は、閲覧履歴を残さずにWebブラウズできる機能。具体的には、この機能を有効にしている間だけCookieやキャッシュを一時的に無効化し、アドレスバー、検索バー、Webフォームなどに入力したデータをIEに保存しないようにするというもの。共有PCなどを利用する際の個人情報保護に活用できる。
さらに新しく開いたタブには、これまでに閉じたWebページのタイトルが一覧表示され、任意のWebページを個別に開いたり、すべてのWebページをまとめて開くことができるほか、前回終了時のセッションを復元するといった操作も可能。また、Webページ上で範囲選択した文字列を元にWeb検索、翻訳、地図検索といった各種Webサービスを利用できる“アクセラレータ(ベータ1当時の名前は「アクティビティ」)”機能も実行でき、ここではクリップボード内の文字列が対象になる。
なお、ベータ1で搭載された新機能については、下記リンクにあるベータ1公開時の紹介記事を参照してほしい。
IE8では、レンダリングエンジンが大幅に改良され、レンダリングやJavaScriptの実行速度が向上したほか、Web技術の標準化団体“W3C”準拠のレンダリング方式が採用されている。 ただし、Webページによっては新レンダリング方式での表示に対応しておらず、レイアウトが崩れてしまうことがある。レンダリングモードはアドレスバー右端のボタンから切り替えられるため、開いたWebページのレイアウトが崩れてしまう場合は、このボタンをクリックして下位互換モードに切り替えればよい。
本バージョンは、開発者向けに公開されたベータ1と違い、一般ユーザー向けに公開されているが、まだまだ未知の不具合が潜んでいる可能性が高い。何気ない操作でIE8がクラッシュしてしまうこともあるので、利用する際には注意が必要だ。 なお、IE8はIE6/7と共存することはできず、インストールすると従来のIEがIE8に置き換わる。IE6/7へ戻したい場合は、コントロールパネルから「Internet Explorer 8」をアンインストールすればよい。 さらに同社によると、Windows XP SP3環境で過去にIE8 ベータ1をインストールしているユーザーは注意が必要とのこと。ベータ1のインストール後にWindows XPのSP3をインストールしている場合は、一度ベータ1をアンインストールしてからベータ2をインストールすることを推奨している。これは、上記のような環境でベータ2をインストールすると、それ以降Windows XP SP3やIE8 ベータ2をアンインストールできなくなってしまうためだという。ただし、これまで一度もIE8 ベータ1をインストールしていないユーザーはこうした注意は不要。
また同社より7月に発表された“カタカナ用語末尾の音引きルール変更”に伴い、本バージョンより、メニューや設定画面内で使われる各種カタカナ用語が“ブラウザー”“フォルダー”といった具合に、音引きが付加されるようになっている。
【著作権者】マイクロソフト(株)
□Internet Explorer 8: ホーム ページ (中村 友次郎/久保 望)
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