REVIEW （08/09/04）

「PortableS」v1-0-2-102

　「PortableS」は、「Skype」をUSBメモリで持ち運び可能にするソフト。Windows XPに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vistaでの動作も確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

　「Skype」は、起動オプションの指定などを行うことで、USBメモリで持ち運んで利用することができる。しかし、USBメモリで利用するための設定を手動で行うのは面倒なうえ、環境によってドライブレターを変更する必要があるなど、どうしても手間がかかる。

　「PortableS」を使えば、簡単な操作で「Skype」を履歴や設定ごとUSBメモリで持ち運び可能にできる。環境に左右されずにUSBメモリから「Skype」を利用できるのはもちろん、USBメモリをPCに接続するだけで「Skype」を自動起動することが可能。学校やネットカフェなど、データを残しておきたくないPCで「Skype」を利用したい場合に便利。ただし、本ソフトでは普段使用している「Skype」の履歴や設定を引き継ぐことはできない。

　使い方は、まずダウンロードした圧縮ファイル内の“PortableS.exe”をUSBメモリ内にコピーする。このとき、ドライブのルートに“PortableS.exe”を置いてしまうと設定ファイルを作成できないため、あらかじめインストール用のフォルダをUSBメモリ内に作成しておき、その中へコピーしよう。

　あとは“PortableS.exe”を実行して本ソフトを起動し、画面右上にある［Skype取り込み＆更新］ボタンと［AutoRunINF作成］ボタンを順番に押せばよい。設定を行ったUSBメモリをPCに接続すると、本ソフトが自動実行されると同時に、「Skype」が起動する仕組み。

　さらに、本ソフトはランチャー機能を備えており、USBメモリ内のEXEファイルを登録することで、USBメモリ接続時に「Skype」とともに登録したソフトを自動起動できるほか、本ソフト上からボタンを押して起動することも可能。自動起動は登録したソフトごとにON/OFFできるほか、ソフト起動時の待ち時間も設定できる。

【著作権者】OrangeMaker
【対応OS】Windows XP（編集部にてWindows Vistaでの動作も確認）
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1-0-2-102（08/09/02）

□OrangeMaker
http://www4.ocn.ne.jp/~dragonoo/

（加藤 達也）