Apple、関連する楽曲をサイドバーに表示して視聴・購入できる「iTunes 8」

相性のよい曲でプレイリストを自動作成する“Geniusプレイリスト”などを新搭載

「iTunes」v8.0

曲に合わせて光が舞う新しいビジュアライザ

　Apple Inc.は10日、メディアプレイヤー「iTunes」の最新版v8.0を公開した。Windows XP/Vista/Vista x64に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。

　本バージョンでは新たに、再生中の楽曲と相性のよい楽曲をライブラリから自動的に集めてプレイリストを作成する“Geniusプレイリスト”機能が追加された。楽曲の再生中に、ウィンドウの右下に追加されたボタンをクリックすることで利用できる。なお本機能を利用する場合、プレイリストや再生履歴がAppleのサーバーへ匿名で送信されるが、これらの情報はiTunesアカウントなどの個人情報とは結びつけられないとのこと。

　また、ウィンドウの右側には“Genius Sidebar”が追加され、選択した楽曲に関連する“iTunes Store”内の楽曲のうち、購入していないものだけが表示される。このサイドバー上から直接、楽曲を試聴したり購入することが可能。

　そのほか、アルバムごと、またはアーティスト、ジャンル、作曲者ごとにアートワークを並べて表示し、そこから直接再生もできる“グリッドビュー”や、曲に合わせて光が舞う新しいビジュアライザが搭載された。

　さらに、2件の脆弱性が修正されており、そのうち1件はMac OS Xのみ影響を受ける。もう1件はWindows XP/Vistaのみ影響を受けるもので、本ソフトに同梱されたサードパーティ製のドライバーの影響により、ローカルPCのユーザーがシステム権限を取得してしまう恐れがあるというもの。

　また同日、「QuickTime」もv7.5.5にアップデートされており、任意コードの実行などを含む9件の脆弱性が修正されている。なお、「iTunes」v8に同梱されている「QuickTime」のバージョンはv7.5.5であることを、編集部にて確認した。

【著作権者】Apple Inc.
【対応OS】Windows XP/Vista/Vista x64
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】8.0.0.35（08/09/10）