地図で撮影位置を指定して写真に“ジオタグ”を埋め込める「locr GPS Photo」

GPSログをもとにした自動タギングや画像共有サービス“locr”への投稿も可能

「locr GPS Photo」v1.2.3

　「locr GPS Photo for Windows」は、写真に位置情報を付加してオンライン画像共有サービス“locr”へアップロードできるソフト。Windows XP/Vistaに対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

　“locr”は、オンラインで写真を共有できるサービスの1つで、写真の位置情報を重視しているのが特長。写真が位置情報をもとに地図上へ配置されるほか、写真の撮影場所ごとにタグがつけられる仕組みになっているので、“場所”をキーワードに写真を探しやすくなっている。知らない場所の景色を観光気分で閲覧したり、旅行を趣味としている人が各地で撮り溜めた写真を公開するといった用途に便利。

　今回紹介する「locr GPS Photo」は、“locr”の公式クライアントソフト。アップロードしたい写真をドラッグ＆ドロップすると画面左側の［画像］リストに写真が追加され、画面右側の地図画面で位置情報を確認しながら簡単にアップロードできる。また、写真のExif情報に埋め込まれた位置情報“ジオタグ”を地図画面を用いて直観的に編集することも可能。アップロード機能は使わずに、ジオタグの編集機能のみを利用することもできるので、“locr”ユーザー以外にもお勧めしたい。

　ジオタグのつけ方は、“手動タギング”と“自動タギング”の2種類が用意されている。手動タギングは、自分で撮影場所を地図上で指定して写真にジオタグをつける方法で、［画像］リストで写真を選び、地図画面を撮影場所が中心になるように調整してから、［マニュアル式ジオタッギング］ボタンを押すだけで簡単にジオタグを記録することができる。写真を選択する際は複数選択でき、同じ場所で撮った写真にジオタグを一括でつけられる。

　自動タギングは、GPSのトラックログと写真の撮影日時を照合して、一度に多くの写真にジオタグをつける方法で、GPSロガーを利用している人にお勧め。操作も簡単で、写真とトラックログを読み込んで、［自動式ジオタッギング］ボタンを押すだけ。トラックログは、NMEA/NMA/LOG形式に対応している。自動でジオタグをつけたあとに微調整をしたい場合は、［写真］リストで修正したい写真を選び、地図上のマークの中心をクリックしよう。するとマークが移動可能な状態になるので、地図上で新しい位置を再度クリックすればよい。

　そのほか、写真から位置情報を取り除く機能や、「Google Earth」と連携する機能も備えている。

　また、Windows Moble向けの公式クライアントソフト「locr GPS Photo for Windows Mobile」も用意されている。内蔵カメラとGPSを備え、Windows Mobile 5以降を搭載した端末に対応するフリーソフトで、動作には.NET Compact Framework 2.0 SP2が必要。スマートフォンなどで撮影した写真を、いつでも位置情報付きで“locr”へアップロードできる。

【著作権者】locr
【対応OS】Windows XP/Vista
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.2.3