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【第356回】

回転落ち物パズルゲーム「ぷちょれ」

回転するフィールドの中でうまく連鎖を組み立てよう

(08/10/24)
タイトル画面
   

 『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、フィールドが回転するユニークな落ち物パズルゲーム「ぷちょれ」を紹介しよう。

基本は対戦。プレイヤーは左右の丸い陣地に別れて対戦する
基本は対戦。プレイヤーは左右の丸い陣地に別れて対戦する
連鎖が発生すると相手の陣地に大量の“灰色ぷちょ”を送ることができる
連鎖が発生すると相手の陣地に大量の“灰色ぷちょ”を送ることができる
 「ぷちょれ」は、次々と出現する丸い物体“ぷちょ”を、3つつなげて消していく“落ち物”系のアクションパズルゲーム。画面構成が特徴的で、丸い円で描かれた陣地があり、画面の下から1つずつ出現する6色のぷちょが、陣地の中央にある白いぷちょへ引き寄せられるように“落ちて”いく。ぷちょはほかのぷちょと接触するとくっつき、同じ色が3つつがながると消える。ぷちょが陣地からはみ出すとゲームオーバーだ。

 基本のゲームモードは対戦で、2人のプレイヤーで対戦するか、CPUと対戦することになる。操作はカーソルキーの左右で中央の白ぷちょを左右に360度回転させて出現するぷちょをくっつける位置を変えること、カーソルキーの上または下でぷちょを急落下させることの2つ。操作方法自体は、落ち物パズルとしてオードソックスなものだ。

 ぷちょを消すと、消えたぷちょにくっついていたほかのぷちょは、中央の白ぷちょへ引き寄せられるように動き、別のぷちょにくっつく。この動きで新たに同色のぷちょが3つ以上つながると“連鎖”が発生し、ぷちょが消えると同時に対戦相手の陣地へ灰色の“お邪魔ぷちょ”を送り込むことができる。お邪魔ぷちょ同士は何個くっついても消えず、他色のぷちょが消えるときに隣接するお邪魔ぷちょも一緒に消える仕組み。

 連鎖の数が多いほど相手の陣地へ送られるお邪魔ぷちょの数が増えるため、なるべく連鎖をつなげて、多くのお邪魔ぷちょを送り込むのが勝利のカギだ。また、お邪魔ぷちょは双方の陣地へ向かう途中で相殺し合うので、相手の連鎖にこちらの連鎖を合わせてディフェンスすることもできる。なお、連鎖をさせずに単発でぷちょを消していると連鎖で発生するお邪魔ぷちょの数が減少していくので、ぷちょを消す場合はなるべく連鎖を継続していきたい。

画面中央に“付加状況”が表示される。どんどん変化していくので確認を怠らないように注意
画面中央に“付加状況”が表示される。どんどん変化していくので確認を怠らないように注意
 さらに、本作の特徴として“付加状況”という仕掛けがある。これは一定数のぷちょを落とすたびにランダムで変化する特殊なゲームルールで、ぷちょの落下速度が加速したり、連鎖時のお邪魔ぷちょ発生数がアップしたり、操作による回転方向が逆になったりと、10種類の変化が発生する。なかでも落下速度の加速が厳しく、ピンチの状況でこれが出ると一気にゲームオーバーとなってしまうことも。ちなみに、このルール変化はプレイヤーにとって不利なものが多く、同条件でCPUと対戦すると不慣れなうちはボロ負けしてしまう。最初はプレイ開始前の設定でCPUの攻撃を“微少”に設定してゲームに慣れていこう。

 操作方法が“回転”というアナログ方式なので、狙った場所へぷちょをくっつけるには少々の慣れが必要。また、落下速度が速くなると任意の場所へぷちょを落とすのはほぼ不可能になるので、かなりのアドリブが要求される。そのため、計画的に連鎖を組んでいくパズル思考だけではなく、判断力や操作テクニックも勝敗を左右する要素として比重が大きい。一発逆転の“付加状況”変化もあり、対戦プレイは白熱すること間違いなしだ。一方でCPU対戦は、“付加状況”がCPUにとって不利にならないものがあるため非常に手強いが、これはこれで腕に自信のあるパズルゲーマーには歯ごたえがあっていいかもしれない。1人でエンドレスにプレイするモードもあるので、連鎖の研究や耐久プレイも可能。完成度の高い一作だ。


1人でプレイすることも可能。連鎖の組み方を練習してみよう   設定でぷちょの色を任意に変更可能。気分を変えてみる?
1人でプレイすることも可能。連鎖の組み方を練習してみよう   設定でぷちょの色を任意に変更可能。気分を変えてみる?


【著作権者】いなえ 氏
【対応OS】Windows XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.00(08/09/16)
【ファイルサイズ】1.67MB

□いなえの鉛筆
http://www.geocities.jp/inaeggmon/

(藤井 宏幸)




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