REVIEW （08/10/29）

「GeoSetter」v3.0.4

　「GeoSetter」は、内蔵の“Google マップ”で位置を指定して写真に“ジオタグ”を付加できるソフト。Windowsに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows Vistaで動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

　本ソフトは、シンプルなジオタグ編集ソフトでは飽き足らなくなったユーザーにお勧めの高機能なジオタグ編集ソフト。内蔵の“Google マップ”を利用したジオタグの編集や、写真の撮影日時とトラックログを照合させての一括ジオタギングといった基本的な機能はもちろん、写真の各種メタ情報を編集できる機能や「Google Earth」へのエクスポート機能、オンライン画像共有サービス“locr”と連携する機能なども備えている。

　また、対応形式が豊富でさまざまなデータを変換することなく扱えるのも特長で、画像はJPEG/TIFFや各種デジカメのRAW形式、トラックログはNMEA/GPX/PLTおよびソニー製GPSロガーのLOG形式などに対応しているのがうれしい。

　画面は指定したフォルダ内のファイルを一覧表示できるメイン画面と、地図・トラックデータ・画像のプレビューを表示できるパネルから構成されており、メイン画面以外のパネル部分はフロートやドッキングで自由に配置できる。なお、初期状態では表示されないパネルもあるので注意。

　個々の写真にジオタグをつけるには、まずメイン画面で編集したい写真を選択する。次に、“Map”パネル上で写真を撮った位置をクリックしよう。あとは［Assign Marker to Selected Images］ボタンを押せば選択中の写真内の位置情報が変更され、［Save］ボタンを押すことで実際に変更内容の書き込み・保存が行われる仕組み。ジオタグが未保存の写真は、詳細情報が赤い文字で表示される。

　トラックログを利用してジオタグをつけるには、“Tracks”パネルでトラックデータを読み込んで地図上に経路を表示させ、［Images］－［Syncronize GPS Data Files］メニューを選択すればよい。トラックログがうまく取れておらず、ジオタグの位置情報がずれても、本ソフトなら個々の写真にジオタグをつける要領で簡単に微調整できる。

【著作権者】Friedemann Schmidt　氏
【対応OS】Windows（編集部にてWindows Vistaで動作確認）
【ソフト種別】フリーソフト（寄付歓迎）
【バージョン】3.0.4（08/08/21）

□GeoSetter
http://www.geosetter.de/en/

（柳 英俊）