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“シームカービング”技術を利用できる画像編集ソフト「Seam Carving GUI」被写体はそのままで背景だけを縮小したり、要らない部分を指定して簡単に消せる
“シームカービング(seam carving)”技術とは、画像を解析して色の切れ目を等高線状に切り出し、その切れ目部分を削除したり水増ししていくという特殊な画像加技術。たとえば、通常は縦横比を変えて画像をリサイズすると、被写体もそれに応じてリサイズされ歪んでしまう。しかし、“シームカービング”技術を利用すれば、被写体を歪めずに、背景だけを水増ししたり間引いたりして画像をリサイズすることができるわけだ。 本ソフトは、BMP/JPEG/PNG形式の画像に対応しており、縦横比を変えたリサイズだけなら、画面右側の[Resize Demensions]エリアで画像の高さと幅を指定して[Resize]ボタンを押すだけでよい。あとは背景と被写体の境界が自動で解析され、被写体をそのまま残した状態でリサイズできる。 さらに、本ソフトは画像内の“残したい部分”や“消したい部分”を指定して編集することも可能。残したい部分を指定するには、まず[Mark area for retaining]ラジオボタンを選択しよう。すると、画像を黄緑色で塗ることができるようになるので、ブラシのサイズなどを調節しながら、残したい部分を塗りつぶせばよい。同様に、消したい部分は[Mark area for removal]を選択して赤色で塗りつぶして指定できる。
あとは、リサイズする際に残したい部分はそのまま、消したい部分は削除される仕組み。また、[Remove]ボタンを押せば、“消したい部分”としてマークした部分を即座に削除することもできる。
加えて、指定した“残したい部分”“消したい部分”をマスク画像としてPNG形式で保存・再利用できる機能のほか、被写体と背景の境界線を判別する方法を選択したり、それをプレビューする機能などを備えている。
“シームカービング”を使いこなすには少しコツがいるが、慣れれば写真から邪魔な通行人を消したり、縦横比4:3の画像を16:9ワイド画像へ違和感なく引き伸ばしたりといった用途に利用できそうだ。
【著作権者】Gabe Rudy 氏
□Gabe Is Coding (柳 英俊)
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