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REVIEW (08/11/27)

Excelファイルも開けるタブ切り替え型の多機能CSVエディター「SmCsvEdit」

データの絞り込み表示や抽出保存などCSVデータの編集に便利な機能を多数搭載

「SmCsvEdit」v2.4.0.0
「SmCsvEdit」v2.4.0.0
複数の条件を指定して表示行を絞り込める
複数の条件を指定して表示行を絞り込める
 「SmCsvEdit」は、データの閲覧に特化したタブ切り替え型のCSVエディター。Windows 2000/XP/Vistaに対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 行や列のコピー・削除といった基本的な編集機能をはじめ、指定した列をもとに並び替えるソート機能、セルの結合機能、データの集計機能、列の非表示機能、行の絞り込み機能など、CSV/TSVデータの閲覧・編集に便利な機能を豊富に備えている。

 なかでも、特定の列を非表示にできる機能や、特定の条件をもとに表示行を絞り込む機能は、ほかのCSVエディターには見られない大きな特長だ。大量の行や列で構成されたログファイルやデータベースファイルなどのデータを閲覧する際に有効だろう。

 特定の列を非表示にするには、対象となる列を選択した状態で[表示]メニューや右クリックメニューから[列非表示]を選択するだけ。このとき、複数の列をまとめて非表示にすることも可能。非表示にした列を表示するには、同じく[表示]メニューなどから[全て表示]を選択すればよい。

 表示行の絞り込みは、特定の列に指定した条件と一致するデータが含まれる行、または含まれない行のみに絞り込むことができる。たとえば、“Windows”などの任意のキーワードが含まれる行のみを表示したり、“数字”や“英字”が含まれる行は表示しないといった条件の指定が可能。

 これらの条件は複数指定することができ、さらにキーワードにワイルドカードを利用するなど柔軟な設定が可能だ。また、“条件付き保存”機能を利用すれば、さまざまな条件で絞り込んだ状態のデータを別ファイルとして保存することもできる。

 そのほか、「MS Excel」で作成したXLSファイルの読み込みに対応しているのも特長の一つだ。セルに付加した色情報などは失われてしまうが、「MS Excel」のOLE機能を利用して読み込むため、文字列データの読み込みには信頼がもてるだろう。ただし、読み込んだデータを再度XLS形式で保存することはできない。また、XLSファイルを読み込むには「MS Excel」がインストールされている必要がある。

 本ソフトは、大量のデータを効率よく閲覧できる機能を多数備えている一方で、データの編集機能は必要最低限のものにとどめられている。編集内容を元に戻す、複数行をまとめてコピーする、行を切り取って別の位置へ挿入するといった編集機能は備えていないため、編集機能に優れたほかのCSVエディターと組み合わせて利用するとよいだろう。


【著作権者】しもりん 氏
【対応OS】Windows 2000/XP/Vista
【ソフト種別】フリーソフト(個人利用に限る)
【バージョン】2.4.0.0(08/11/01)

□「しもりん」のページ
http://www.simosimo.info/

(久保 望)




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