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【第360回】
全自動RPG「まほでんわーるど」前代未聞のフルオートマチックRPG誕生!
(08/11/28)
『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、探索中はプレイヤーが何もしなくていいというユニークなダンジョンRPG「まほでんわーるど」を紹介しよう。
プレイヤーは“見てるだけ”。パーティを編成してダンジョンを攻略させよう
プレイ開始時は、自分の分身となるキャラクターの名前を決めて1人でスタートする。まずは自分1人のパーティを編成し、最初のダンジョンである“初心の塔”へ向かおう。ダンジョン探索中は、基本的にプレイヤーがすることはなく、HPが減って危なくなったら“退却”で街に戻らせるのみ。ダンジョンを制覇できなくても、街に戻れば探索や戦闘で得たゴールドと経験値、宝箱から得たアイテムを入手できるので、レベルを上げたり、資金で装備を整えたりしながら戦力を強化できる。また、資金ができたら“酒場”で仲間を雇い、パーティの人員を増やしていこう。 ダンジョン内で発生するイベントは、戦闘、宝箱の発見、階段の発見に加えて罠、キャンプの計5つ。罠はパーティメンバーがダメージを受け、これは戦闘でのダメージより強烈な場合もあるのでHPの残量に注意しよう。キャンプはときどき発生し、HPが少し回復する。このときパーティに回復魔法の使い手がいるとHPをより多く回復可能だ。
豊富なクラス・スキル・アイテムでキャラクターを育成
キャラクターにはさまざまなクラス(職業)が用意されているが、雇用できるキャラクターのうち、人間型はファイターとアーチャーの2種類のみ。この2クラスを一定レベルまで育ててクラスチェンジ用アイテムを与えることで、ナイトや忍者、ウィッチなど全40種のさまざまな能力をもつクラスへ強化していくことになる。また、ネクロマンサーやアルケミストといった特定クラスのキャラクターがいると、スケルトンやゴーレム、ヘルハウンドといったモンスター型のキャラクターをパーティへ入れることも可能だ。 キャラクターは、装備品とクラスごとに異なるスキルで強化する。装備品やスキルを覚えるための書物は街のショップで購入できるほか、ダンジョンの宝箱からどんどん手に入るので、これも探索の楽しみの1つだ。最大4つ装備できる装備品はクラスによる制限がなく、魔法使いでも斧や金属鎧などの重装備ができてしまう。ただしクラスと相性のいい装備品が設定されており、好相性なら効果がアップする。また、キャラクターには火、水、風、土、光、闇の属性があり、スキルや一部の装備品に設定された属性との相性で効果が上下するので、強化のポイントとなる。
究極的に“楽”なRPG。クリア後のやり込み要素も満載
プレイした感想は、とにかく“楽”の一言に尽きる。移動もバトルも見ているだけでいいので、マンガを読んだり飲食しながらでもプレイできてしまうのだ。ピンチになったら“退却”させねばならないが、レベル上げも苦にならないため、そうそう苦しい戦いを強いられることもない。むしろ日替わりで品物が変わるショップでの買い物や、酒場でのキャラクタースカウト、どのクラスに強化していくかなどのマネージメント部分でプレイヤーの手腕が問われるのだ。感覚としてはRPGというより、冒険者ギルド経営に近いのかもしれない。 究極的に楽なPRGなので、誰にでも安心してお勧めできる。マップ移動で行き先に迷う人や、いちいちコマンドでバトルをこなすのがイヤな人でも楽しく遊べること間違いなし。あるダンジョンを制覇すると一応ゲームクリアとなるが、クリア後も20以上のダンジョンが出現し、キャラクターも何度かクラスチェンジしながらレベル100以上まで育つのでやり込み度も高い。まずは気軽にプレイしてみてほしい。もしかしたら普通のRPGには戻れなくなってしまうかも?
□フリーソフト ゲーム開発 超魔宝電脳 (藤井 宏幸)
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