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論理的な思考を鍛える2進化10進数のデジタル時計「Binary clock」パネルの表示は2進法、数値化は10進法、時刻を読むときには12/60進法
我々が数字を扱うときには通常、とくに意識することなく10進法を用いているが、身の回りには10進法以外の数字も存在する。その代表と言える時計は、12進法と60進法の組み合わせで時刻を表している。またパソコンユーザーなら、コンピューターは2進法でデータを処理していると、一度は耳にしたことがあるはずだ。 10進法の数字や、12/60進法の時刻はあまりにも当たり前すぎて、その数学的な裏づけを意識しなくても感覚で理解できてしまうが、“10進法”や“60進法”といった数学用語を聞いたとたんに、脳みそがむずがゆくなってくる人も多いだろう。そんな論理的思考が苦手な人は、「Binary clock」を使って脳をトレーニングするとよいかもしれない。 起動すると、4段・6列で並んだ合計20個のパネルがデスクトップ上に現れ、それぞれのパネルが明滅することで、現在の時刻を2進化10進数の概念で表現していく。2進化10進数とは、10進数を桁ごとに4桁の2進数で表す方法で、2進数を10種類しか使わないため、2進法が苦手な人でも理解しやすい。 各列のパネルが現在時刻の各桁の数字に相当しており、最下段のパネルが2の0乗の位、2段目が2の1乗の位、3段目が2の2乗の位、最上段が2の3乗の位を意味する、4桁の2進数となっている。つまり、各列のパネルが示す2進数を10進数へ変換し、その計算結果を左から順番に読めば現在の時刻となる仕組みだ。 また、3段・6列で並んだ合計17個のパネルを明滅させ、時・分・秒をそれぞれ2進数で表す“True Binary”モードも搭載している。どちらのモードでも、パネルの意味を解読するときは2進法、それを数値化するときは10進法だが、最終的に時刻を読むときには12/60進法と、4種類の表現方法が混在する知的な時計となっている。
【著作権者】Ruben Holthuijsen 氏
□Ruben's website :: Index (中井 浩晶)
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