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特別企画

Windowsケータイで“直感”風ゲームを楽しもう

Touch Diamond/Proの加速度センサーを利用したゲームを紹介

(08/12/11)

Touch Diamond(イー・モバイル版)
Touch Diamond(イー・モバイル版)
 ドコモの904iシリーズで初めて登場した“直感ゲーム”は、端末に内蔵された加速度センサーで端末の傾きや状態を検知することにより、端末を傾けたりシェイクしたりといった、従来のカーソルやボタンで操作するゲームにはない新鮮な操作感が楽しめるのが特徴だ。そのわかりやすさが受けて、現在ではソフトバンクの携帯電話やiPhoneなどでも同様のゲームを楽しめるようになっている。

 これまでWindows Mobileを搭載したスマートフォンでは、残念ながらこの種のゲームを遊ぶことはできなかったが、イー・モバイルを皮切り国内携帯キャリア各社から登場したHTC製の“Touch Diamond”“Touch Pro”の両シリーズは、加速度センサーを搭載している。さらに、ソフトバンク版やドコモ版には加速度センサーを利用した玉転がしゲーム「Teeter」まで標準搭載され、Windows Mobile端末でも“直感”風ゲームが身近な存在となりつつある。そこで今回は、Touch Diamondをはじめとする加速度センサーを搭載したWindows Mobile端末で遊べるゲームを紹介していこう。

 今回紹介するゲームは、「Caver」と「G-Invaders」の2本。いずれも同一の作者が公開しており、「Caver」はボールを転がして洞窟の中をひたすら進んでいくアクションゲームで、「G-Invaders」は自機を操りインベーダーを撃退していく縦スクロール型のシューティングゲームだ。

障害物を避けながら洞窟の中を進む玉転がしゲーム「Caver」

「Caver」
「Caver」
作者サイトで配布されている追加マップの1つ「Shark Attack」。障害物がサメの形をしておりちょっとした海中探検気分に
作者サイトで配布されている追加マップの1つ「Shark Attack」。障害物がサメの形をしておりちょっとした海中探検気分に
 「Caver」は、右から左へと横方向にスクロールしていく洞窟の中で、壁などの障害物を避けながらボールを転がしていくゲーム。ボールの操作は、端末の画面を地面と水平に保ちながら、端末を前後左右に傾けることで行う。実際の操作感覚は、端末の画面上に極小のビー玉を乗せて、画面の上から落ちないように注意しながら動かすような場面をイメージするとわかりやすいだろう。

 ボールは画面内を自由に移動できるが、画面の上下にある壁や画面のさまざまな場所に出現する障害物にぶつかるとゲームオーバー。画面左端が比較的安全だが、地形が複雑になってくると地形に押しつぶされる可能性があり、反対に画面右端は突然障害物や別れ道などが出現する危険があるので、画面中央で位置を保ちつつ必要に応じて画面左へじわじわと下がっていくようなイメージで操作すると先に進みやすい。なお、本ゲームのステージとなる洞窟にはゴールのようなものは存在せずループしており、ひたすら先を目指すことで高得点を狙うスコアアタックがゲームの目的となる。

 ゲームの難易度は“easy”から“expert”までの4つが存在し、それぞれ画面のスクロール速度とセンサーの感度が異なる仕組み。また、標準で2つの“Level”(マップ)が用意されているほか、追加マップはPCのお絵描きソフトなどを利用して簡単に自作できる。作者サイトでは記事執筆時点で5種類の追加マップが公開中だ。


【著作権者】ageye 氏
【対応OS】Windows Mobile
【ソフト種別】フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】0.8.1(08/10/10)

□AGEye.de: Home of G-Alarm, G-Watch, G-Light, G-Invaders and Caver
http://www.ageye.de/

古典的縦スクロールシューティングゲーム「G-Invaders」

「G-Invaders」
「G-Invaders」
 「G-Invaders」は、「Caver」と同じ要領で自機を画面上で自由に移動させながら、カーソルボタンの上でショットを、下でボムを発射して、襲ってくる敵を倒していくゲームだ。敵に体当たりされたり敵の弾に当たるとシールドが減っていき、シールドが尽きると1ミス。残機がなくなるとゲームオーバーとなる。登場する敵をすべて倒すか画面外に逃がしてしまうとレベルクリアで、レベルが上昇するごとに、敵の数が増えたり耐久度がアップして撃墜しにくくなっていく。また、7レベルごとに大きなボス敵が登場する。

 敵を倒すと、まれに“W”や“S”といったアルファベット型のアイテムが出現する。“W”はショットのパーワアップ、“S”はシールドの回復で、ショットは数段階にパワーアップするが、一度敵の攻撃を食らってしまうと初期段階まで戻されてしまうので注意が必要だ。また、本ゲームにはショットの弾数制限が設けられており、連射しているとあっと言う間に弾切れになってしまう。弾数は時間の経過で自動的に回復する仕組みだが、弾を補充するたびに得点が減っていくので、最小限の射撃でいかに敵を倒すかが重要となる。なお、ボムは画面全体の敵にダメージを与えられるが弾数制限があるほか、発射するにはボタンの長押しが必要で敵弾を消す効果もないため、緊急回避には利用できない。

 ゲームのプレイ中に画面をタップすることでポーズ状態にでき、メニューから[Save Game]を選ぶとゲームを一時中断できる。再開はタイトル画面の[Load Game]から可能だ。また、ゲームのオプション画面では「Caver」と同じく4段階の難易度が選べるほか、ショットとボムの発射方法を上下カーソルボタンから、Touch Diamondなどのアクションボタン周辺の輪っか部分をクルクルとなぞることで操作する“Scroll Wheel”に変更できる。この場合、時計回りがショットで反時計回りがボムだ。


7面ごとに大きなボス敵が登場する。高い耐久度をもち弾を乱射してくる強敵だ   プレイ中に画面をタップすることでポーズ画面が表示され、ゲームの中断などができる
7面ごとに大きなボス敵が登場する。高い耐久度をもち弾を乱射してくる強敵だ   プレイ中に画面をタップすることでポーズ画面が表示され、ゲームの中断などができる


【著作権者】ageye 氏
【対応OS】Windows Mobile
【ソフト種別】フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】0.7(08/10/04)

□AGEye.de: Home of G-Alarm, G-Watch, G-Light, G-Invaders and Caver
http://www.ageye.de/

オンラインランキングで世界中のユーザーと腕を競おう

「G-Invaders」のキャリブレーション画面
「G-Invaders」のキャリブレーション画面
 両ゲームとも、オンラインによるハイスコアランキングに対応しており、作者サイトで無料のアカウント登録を行うことにより、世界中のユーザーと腕を競うことが可能だ。もちろん単体でのハイスコア表示にも対応する。なお、思うように操作できないときは、加速度センサーの状態を調整するキャリブレーション機能を試してみるといいだろう。調整方法は両ゲームとも共通で、本体を水平な場所に置いてメニューから[Calibrate]を選択すればOKだ。

 どちらのゲームも、単純なだけに一度始めるとついつい何度もプレイしたくなってくるが、端から見ていると『手のひらの上に携帯電話を置いて一体何をやっているんだろう?』と気になること請け合いなので、遊ぶ場所にはくれぐれも注意したほうがいいだろう。

 シンプルなわかりやすさが魅力の両ゲームだが、今後は国内の携帯電話やiPhone向けゲームのような工夫を凝らしたゲームの登場にも期待したいところだ。海外ではゲームに止まらず、端末の独自機能を解析、活用したアプリの登場が相次いでいるが、国内タイトルの充実を促す意味でも、端末メーカーやマイクロソフトによる各種APIやSDKの提供など、開発者を支援する何らかの施策を行ってほしいところだ。

(霧島 煌一)




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