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(08/12/12 16:55)
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“SETI@home”で“CUDA”が利用可能に、GPUによる処理で従来比5~10倍の高速化
“CUDA”対応のNVIDIA製ビデオカードと「BOINC」v6.4.5の組み合わせで利用可能
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“CUDA”対応のNVIDIA製ビデオカードと「BOINC」v6.4.5の組み合わせで利用可能 |
分散コンピューティングにより地球外知的生命体を探し出すプロジェクト“SETI@home”は10日(現地時間)、米NVIDIA社の“CUDA”テクノロジーを利用した高速なデータ解析が可能になったことを発表した。
“CUDA”テクノロジーとは、GPUを利用した汎用的なプログラムをC言語で開発するための技術。3Dグラフィックの描画以外ではあまり利用機会のないGPUに、一般アプリケーションの一部処理を任せて高速化する“GPGPU”技術のひとつ。同プロジェクトによると、“CUDA”を利用することで、データ解析の処理速度が従来の5倍から10倍へと飛躍的に高速化されるという。
“CUDA”を利用したデータ解析には、分散コンピューティング向けの汎用クライアントソフト「BOINC」v6.4.5以降と、ビデオメモリを256MB以上備えたNVIDIA製の“CUDA”対応ビデオカード、そして最新版のビデオカードドライバーが必要。「BOINC」を設定する必要はとくになく、起動時に自動で“CUDA”を利用した解析機能がONになる。なお、現在のところ「BOINC」v6.4.5は安定版ではなく、利用はテスト目的に限られているので注意。
・「BOINC」
【著作権者】University of California
【対応OS】Windows 98/ME/2000/XP/Vista/XP x64/Vista x64
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】6.4.5 Development version(08/12/09)
□SETI@home
http://setiweb.ssl.berkeley.edu/
□Run SETI@home on your NVIDIA GPU
http://setiweb.ssl.berkeley.edu/beta/cuda.php
□窓の杜 - 【NEWS】“SETI@home”が「BOINC」に完全移行し、旧クライアントの運用を停止
http://www.forest.impress.co.jp/article/2005/12/15/setibonic.html
□窓の杜 - 【NEWS】“SETI@home”をCPUのSSE命令セットを利用して高速化するパッチ
http://www.forest.impress.co.jp/article/2008/05/20/setiboost.html
(柳 英俊)
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