オーバーレイ画面の録画にも対応する動画キャプチャーソフト「アマレココ」

豊富な設定やプラグイン機能を備える一方、初心者に優しいルーキーモードも搭載

「アマレココ」v3.00

　「アマレココ」は、高速な独自の動画圧縮エンジンを備え、プラグインによる機能拡張が可能な動画キャプチャーソフト。Windows 2000/XPに対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

　本ソフトの特長は、独自の動画エンコードエンジン「AMVエンコーダー」を同梱すること。マルチスレッドに対応し、一般的なエンコードエンジンより圧縮速度に優れるので、非力なPCでも負荷をかけずにリアルタイムで圧縮処理を行いながら、デスクトップをキャプチャーできる。

　プラグインで機能を拡張することも可能で、たとえば、作者サイト上に用意されたDirectDraw/DirectShow対応のプラグインを追加すると、本ソフト単体ではキャプチャーできないDirectDrawベースのゲーム画面や、動画再生画面などのオーバーレイウィンドウもキャプチャー可能になる。

　このように上級者のニーズを満たす機能を備える一方で、難しい設定を省いた初心者に優しい“ルーキーモード”を搭載しているのも、本ソフトの優れた点だ。

　本ソフトのインストール直後はルーキーモードになっており、キャプチャー前に必要な操作は、メインウィンドウ右上のボタンを押すと現れる半透明ウィンドウを自由に移動・リサイズして、キャプチャーする範囲を指定するだけ。あとは［スタート］ボタンを押せば、デスクトップの動画キャプチャーが開始され、［ストップ］ボタンを押せば録画は停止される。録画が終わるとキャプチャーした動画が保存されたフォルダが開く仕組み。

　半透明ウィンドウは移動・リサイズのほか、左上のアイコンを異なるウィンドウへドラッグ＆ドロップすることで、ドロップされたウィンドウの位置・サイズに合わせて変形することも可能。また、ボタンやパネルなど、ウィンドウの部品に合わせて変形することもできるので、たとえば動画再生画面だけをキャプチャーするといった用途にも利用可能。

　操作に慣れたら、メインウィンドウの［ファイル］－［ルーキーモード］のチェックを外し、ルーキーモードを解除しよう。非ルーキーモードでは、動画撮影の設定を4つまでプリセットとして編集・保存できるほか、設定できる項目も多くなり、PCの環境に合わせたより柔軟なキャプチャー設定が可能になる。先に紹介したプラグイン機能も、非ルーキーモードでのみ設定を行うことができる。

　そのほか、本ソフトは「AMVエンコーダー」を利用せず、無圧縮またはWindowsにインストールされたコーデックを使ったキャプチャーも可能。マシンスペックに余裕がある人や、ほかの動画編集ソフトで加工することを前提に動画キャプチャーを行う人は、そちらを選択してもよいだろう。「AMVエンコーダー」を利用して圧縮した動画ファイルは、本ソフト同梱の「AMVデコーダー」がインストールされた環境なら再生可能で、「Adobe Premiere Elements」をはじめとする各種ビデオ編集ソフトでも加工することができる。

【著作権者】amaman　氏
【対応OS】Windows 2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】3.00（08/12/15）