REVIEW （09/02/05）

「Typing of the Music」v1.21 build 1404

「TOMファイルエディタ」を使えば、簡単にオリジナルの楽曲データを作成できる

　「Typing of the Music」は、楽曲に合わせて表示される歌詞をキーボードで入力していくタイピングゲーム。Windows 2000/XP/Vistaに対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

　タイピングゲームと言えば、次々とランダムに表示される文章や単語をタイプしていくのが一般的。これに対して本ゲームは、楽曲を聴きながらカラオケのように一行づつ表示される歌詞を、できる限り速く正確にタイプしてハイスコアを目指す。表示された歌詞が歌い終わるまでにタイプできなかった場合は、自動で次の歌詞に進んでいく。誤入力や未入力がかさむとライフが減少し、ゼロになるとゲームオーバー。タッチタイプの腕に覚えがあるという人はぜひプレイしてみよう。

　プレイ画面は、画面中央に漢字かな混じりの歌詞と実際に入力するローマ字が2段で表示されていく。画面下では次に表示される歌詞を確認でき、画面右上では、楽曲の再生時間や残りライフを確認できるほか、タイプミスをせず連続で入力できた文字数などが表示される。1曲をプレイし終えると、タイピングの速度や正確さから算出されたスコアを確認できるほか、楽曲ごとにハイスコアが記録される。

　また、タッチタイプが苦手だという人でも、オプションにより曲の再生速度を変更できるので安心してプレイできるのがうれしい。ただし、再生速度を変更した場合は、スコアの確認はできるが、ハイスコアとして記録できないので注意。

　本ソフトは、歌詞をタイプしていくという性質上、タイプする文字や順番が変わることはない。そのためハイスコアを獲得するには、歌詞を覚えてしまうのが手っ取り早い。歌詞を覚える際は、ゲームをプレイせずに楽曲を聴きながら歌詞を確認できる“Karaoke”モードを利用するとよいだろう。このとき、歌詞に合わせて実際に発声すれば、より覚えやすいうえ、カラオケの練習にもなり一石二鳥だ。

　なお本ソフトは、別途用意した専用の楽曲データを読み込んでプレイする仕組みとなっている。そのため、プレイする際にはあらかじめ作者のWebサイト上で公開されている楽曲データをダウンロードし、圧縮ファイル内のフォルダを本ソフトのインストールフォルダ内にコピーしておく必要がある。

　また、本ソフトに同梱された楽曲データ作成ソフト「TOMファイルエディタ」を使うことで、比較的簡単にオリジナルの楽曲データを作成することも可能。「TOMファイルエディタ」は、寄付歓迎のフリーソフトとなっており、寄付を送金するまでは、起動時に寄付送金を促すダイアログが表示されるという制限がある。

【著作権者】sa89_a　氏
【対応OS】Windows 2000/XP/Vista
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.21 build 1404

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http://sa89a.net/

（加藤 達也）