「TanaCale」v1.01

1週間表示。予定データに日付は表示されていないが、各予定の背景が曜日に対応する形で7つに区切られており、塗りつぶし位置で日付を判断できる仕組み

　「TanaCale」は、W-ZERO3などのWindows Mobile搭載端末で利用可能なスケジュール管理ソフト。Windows Mobile 5.0/6/6.1に対応するフリーソフトで、編集部にてAdvanced/W-ZERO3[es]およびS21HTで動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

　予定表データの1カ月表示と1週間表示に用途を絞り、シンプルだが使いやすいのが特長。Windows Mobile標準の「予定表」の1カ月表示や1週間表示の使い勝手に不満があるが、本格的な統合PIMソフトは逆に多機能すぎて使いづらいと感じている人にお勧めだ。データは標準の「予定表」のものを使用しているので、「予定表」との併用が可能なほか、「Microsoft Outlook」がインストールされたパソコンとのデータ同期にも対応する。

　画面は2ペイン構成で、1カ月表示では上段に表示された月間カレンダーで選択した日付の予定内容を、下段に文字で表示する。カレンダー部分には日付ごとに小さなタイムライン表示が設けられており、このタイムライン上に表示されるバーは、“分類項目”ごとに色分け表示が可能だ。このため、日付を選択していない状態でも予定の有無や、大まかな時間、種類などをひと目で把握できる。また、カレンダーの下には祝日名など選択中の日付に関する情報を表示する、“日情報”エリアも用意されている。

　1週間表示では、上段に横並びの週間カレンダーが表示され、下段には1週間分の予定すべてがリスト表示される。リストの背景は1週間分のタイムラインになっており、たとえばある予定の背景を見たとき、一番左のエリアの左半分が塗りつぶされていた場合、その予定は日曜日の午前中の予定であることがわかる。言葉で説明すると少しわかりづらいが、少し使ってみれば塗りつぶしの場所と色で、直感的に予定の日時や種類を把握できるようになる。

　なお、標準の状態では週の初めは日曜日となっているが月曜日に変更可能なほか、土日の表示色や、タイムラインの表示時刻範囲の設定など、細かなカスタマイズにも対応する。

　カーソルキーですばやく操作できるのも本ソフトの特長だ。カーソルキーで上段のカレンダー上を日付移動できるほか、アクションボタンを押すことで下段にジャンプできる。さらに、下段の一番下に設けられた空行に移動し右カーソルキーを押すことで、予定データの新規作成画面を呼び出すことも可能となっている。

【著作権者】（株）タナテック
【対応OS】Windows Mobile 5.0/6/6.1
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.01（09/02/02）

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（霧島 煌一）