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複数PCでファイルを自動同期・共有できるストレージサービス“ZumoDrive”使うファイルだけを一時キャッシュする仕組みでHDD容量の少ないPCでも利用可能
“ZumoDrive”は、インターネット上にファイルをアップロードして保存しておけるオンラインストレージサービス。ファイルをアップロードするには、専用の常駐型クライアントソフト「ZumoDrive」をインストールする必要がある。「ZumoDrive」はエクスプローラ上に仮想ドライブを作成し、この仮想ドライブ内にコピー・移動されたファイルが自動でオンラインストレージへアップロードされる。 仮想ドライブは通常のディスクドライブと同様にファイルの削除・編集なども可能で、編集したファイルは変更内容がすぐさまオンラインストレージにも反映される仕組み。大事なファイルをWeb上にバックアップできるほか、複数PCに「ZumoDrive」をインストールして、それぞれのPCでファイルを自動同期することが可能だ。
「ZumoDrive」で作成した仮想ドライブ内には、最初はオンラインストレージ上のファイル情報だけが表示される仕組みで、ユーザーにはあたかもファイルがあるかのように見えるが、ファイルの実体はない。ファイルの実体は、ファイルにアクセスした際に自動でオンラインストレージ上からダウンロードされて、ローカルPC上にキャッシュされる。一度キャッシュされたファイルは、インターネットに接続されていなくてもすばやく開くことが可能。 キャッシュ機能に関しては、保存に使うディスク容量やネットワーク帯域、キャッシュ先の物理ドライブなどを指定できるほか、動作モードをファイルの種類別に指定可能。動作モードは既定の動作である“Automatic”に加え、毎回オンラインストレージ上からファイルを取得する“Never cache”、常に全ファイルをキャッシュする“Always cache”の3つが用意されている。 たとえば、HDD容量が少ない場合は、文書ファイルなどサイズの小さいファイルは常にキャッシュするが、音楽・動画ファイルはキャッシュしないといった使い方ができる。また、ストレージに余裕がある場合はすべてのファイルを常にキャッシュしておく設定にしておけば、インターネット接続のない環境でも仮想ドライブ上のファイルを自由に利用できるだろう。なお、キャッシュ機能の設定はタスクトレイアイコンの右クリックメニュー上の[Setting]項目から行える。
オンラインストレージにアップロードされたファイルは、「ZumoDrive」の仮想ドライブだけでなく、“ZumoDrive”のWebサイトからも閲覧可能。外出先であっても、ネットカフェのPCなどからファイルを閲覧・編集できる。ファイル閲覧用のWebページはFlashベースのファイルビューワーを備えており、たとえば、Webブラウザー上でPowerPointファイルを1ページずつ、ボタンでページ送りしながら閲覧可能。
たとえば、あるフォルダを不特定多数に公開したい場合は、仮想ドライブ上のフォルダやファイルを右クリックし、メニューから[ZumoDrive - Share]項目を選択しよう。すると、ダイアログが表示されるので、[Link]タブ上の[Get Link]ボタンを押す。あとは、生成された公開URLを共有したいユーザーに教えればよい。 また、特定のユーザーに限定公開することも可能。まず、[ZumoDrive - Share]ダイアログ上の[Share folder]タブや[Share file]タブにある[Add User]ボタンを押そう。すると、メール作成画面が現れるので、公開したいユーザーのメールアドレスなどを記入する。最後に[Share]ボタンを押せば、メールで公開URLが送信される仕組み。送信した公開URLは、簡単に無効化することもできる。
なお、“ZumoDrive”は、1GBまで無料で利用できるが、1カ月2.29米ドルで10GBまで利用できるプランをはじめとする上位プランも用意されている。また、iPhoneなどで利用可能なクライアントソフトも無償で用意されている。
【著作権者】Zector, Inc.
□ZumoDrive - Hybrid Cloud storage for all your documents and media (柳 英俊)
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