NEWS （09/03/17　16:25）

「BOINC」で“ファイト！小児がんプロジェクト”を実行

“ファイト！小児がんプロジェクト”実行中のアニメーション

　千葉県がんセンター研究所と千葉大学は16日、分散コンピューティング向けの汎用クライアントソフト「BOINC」を利用して小児がんの治療薬を発見するプロジェクト“ファイト！小児がんプロジェクト”を開始した。現在、科学研究目的の分散コンピューティングを運用・構築している団体“World Community Grid”を通じ、誰でも参加できる。

　“ファイト！小児がんプロジェクト”は、小児がんのなかでも治癒しづらい“神経芽腫”の新しい治療薬を発見するプロジェクト。インターネットを介して接続された多数のパソコンを使ってスーパーコンピューター並みの処理能力を実現する分散コンピューティングを利用し、神経芽腫に関連する3つのタンパク質を無力化する薬を発見することを目指している。

　同プロジェクトに参加するには、まず“World Community Grid”の登録を行い、「BOINC」をインストールする。次に、“World Community Grid”のユーザーページにある“マイ・プロジェクト”で“Help Fight Childhood Cancer”のチェックボックスをONにする。あとは、「BOINC」のプロジェクト追加ダイアログで“World Community Grid”を追加すればよい。

□『ファイト！小児がんプロジェクト』にようこそ
http://www.m.chiba-u.ac.jp/class/bioinfor/wcg/hfcc/
□World Community Grid - ホーム
http://www.worldcommunitygrid.org/

（長谷川 正太郎）