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REVIEW (09/04/02)

時代とともに移り変わる地形の変化を地図で確認できる「今昔マップ2」

自分の住んでいる地域がどのように変化してきたのかを見てみよう

「今昔マップ2」v2.00
「今昔マップ2」v2.00
年代を切り替えながら地形図を閲覧できるWebページを手軽に作成できる
年代を切り替えながら地形図を閲覧できるWebページを手軽に作成できる
 「今昔マップ2」は、同じ場所を描いた年代別の地形図を切り替えて表示することで、地形の移り変わりを確認できる地形図閲覧ソフト。Windows 2000/XP/Vistaに対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 画面は、左側に各種操作を行うボタンやチェックボックスが並んでおり、右側に地形図が表示される。表示される地形図は、マウスのドラッグで表示範囲を移動したり、マウスホイールの回転で拡大・縮小できるなど、一般的な地図ソフトと同様の操作を行える。特長は、プルダウンメニューなどから年代を指定することで、表示する地形図の年代を切り替えられること。

 本ソフトでは、首都圏、中京圏、京阪神圏という3つの地域の地形図を閲覧可能。地形図の年代に関しては、たとえば首都圏の場合、明治時代から現代まで9通りの年代が用意されている。表示される地形図は国土地理院が発行しているもので、明治時代の首都圏のものに限り2万分の1の縮尺となっており、そのほかの年代・地域は2万5千分の1の縮尺となる。

 なお、インストール直後は地形図画像や各種データが含まれておらず、地形図の表示範囲を移動したり、年代を変更した際にインターネット経由で該当する地形図画像やデータを取得する仕組み。そのため利用する際は、あらかじめ画面左側の“情報”項目にある[オフライン]ボタンを押し、インターネットの接続を許可しておこう。一度取得した地形図画像はローカルに保存され、次回からは取得せずに閲覧可能となる。

 地形図の閲覧中は、マウスカーソルを合わせた位置の緯度・経度や標高といった情報を確認できるほか、地形図上の任意の位置へ目印をつけておき、離れた場所からすばやく目印の場所へ移動するといった操作を行える。

 さらに、現在表示している範囲の地形図を、HTMLファイルや「Google Earth」で読み込めるKMLファイルとして出力する機能を備える。たとえばHTMLファイルの場合は、テキストで表示される各年代にマウスカーソルを合わせることで、年代を切り替えながら地形図を閲覧できるWebページを手軽に作成可能。

 そのほか、指定した年代の地形図画像を一括で取得することもできるほか、国土地理院の運営する“ウォッちず”や国土交通省の管理する“オルソ化空中写真”、農業環境技術研究所の運営する“歴史的農業環境閲覧システム”のデータをインターネット上から取得して本ソフトで閲覧することもできる。


【著作権者】谷 謙二 氏
【対応OS】Windows 2000/XP/Vista
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.00

□KTGIS.net
http://ktgis.net/

(加藤 達也)




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