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【第371回】
ドットキャラが戦う2D対戦格闘「Dot Fighters」見た目はオールドゲーム風だがコンボにダウン回避と中身は濃いぜ!
(09/04/10)
『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、粗いドットのキャラクターによる熱い駆け引きが楽しめる2D対戦格闘ゲーム「Dot Fighters」を紹介しよう。
味のあるキャラクターと軽快な操作性が魅力
プレイヤーが使用できるキャラクターは、手裏剣や体術を駆使する“忍者”、プロレスラーの大男“モジャー”、女カンフーマスターの“月梅(ゆーめい)”、ヒゲが渋い硬派な空手家“髭田”の4人。どれも粗いドットながら特徴がよく表現されており、愛嬌のあるキャラクターばかり揃っている。また、高速移動時に残像が出たり、攻撃のヒット時は爆発のようなエフェクトが発生するといった演出によって、プレイしていて安っぽさを感じさせないのも特長だ。 基本ルールはシンプルで、画面上部にある相手側のライフゲージをゼロにするか、残り時間がゼロになった時点で相手よりもライフが上回っていれば勝利となる。ゲームモードは2種類あり、1つ目がコンピューター相手に勝ち抜き戦を行う“ARCADE”。先に2ラウンド勝利すると勝ち抜きとなり、逆に2ラウンド敗れるとゲームオーバーだ。もっとも、コンティニューに制限はないので何度でも戦いを挑める。もう1つはプレイヤー同士の対人対戦となる“VS”。友人とそれぞれキャラクターを選んで戦うことができる。 操作はキーボードのほかゲームパッドにも対応しており、キーボードで1Pを操作する場合はカーソルキーの左右で移動、上でジャンプ、下でしゃがみ、[A]キーでパンチ、[S]キーでキックとなる。また、相手と逆の方向にカーソルキーを押せばガードとなり、攻撃を防ぐことが可能だ。さらに、カーソルキーの左右どちらかをすばやく2回押すと高速移動となり、一気に間合いを詰めたいときや、相手から離れたいときに便利。このほか、相手に密着してパンチボタンを押すと投げとなる。 また、これらの基本操作に加えて、各キャラクターごとに特定の操作で必殺技が繰り出せる。技の出し方はゲームの開始時に一覧表示されるほか、作者のWebサイトにも掲載されているので見ながらプレイしてもいいだろう。必殺技にはさまざまなものがあり、忍者ならば遠距離攻撃の“手裏剣投げ”や空中を移動する“ムササビの術”、モジャーならラリアットやジャーマンなどレスラーらしい技がそろっている。どれも戦いを盛り上げるものばかりだ。
勝利のカギを握るのはドットのパワー
また、さまざまなテクニックも用意されている。まず、ガード中にすばやく相手方向へ矢印キーを押すと、相手を後方によろけさせる“さばき”となる。タイミングが難しいため練習は必要だが、確実に反撃できる状況を作れるだけにマスターしたい。このほか、相手の攻撃を受けている最中にパンチまたはキックボタンを押すと緊急回避を行う“ドットエスケープ”が発動。攻撃を避けられるうえにライフゲージが少しだけ回復する。また、ダウンする瞬間も同様に、パンチまたはキックボタンを押すと“ダウン回避”となりライフゲージが回復。このほか、投げを喰らった瞬間にパンチボタンを押すと“投げ返し”となり相手を投げ返せるが、さらに投げ返しを喰らう可能性もあるので注意したい。 そのほか、パンチやキックのボタンを連打するだけでコンボを決められたり、空中に浮かした相手に連続攻撃を当てる空中コンボも可能となっている。シンプルな操作ながら、さまざまな技やテクニックが盛り込まれ、高度な駆け引きを楽しめるのが本ゲーム最大の魅力。コンボからドットパワー技を決めるのは、かなりの快感だ。ARCADEモードの難易度が高めで、格闘ゲーム初心者ではちょっと苦戦するだろうが、作者のWebサイトでは難易度が低いバージョンも用意されている。また、ARCADEには練習モードも用意されているので、連続技を研究するのもいいだろう。格闘ゲームをじっくりと楽しみたい人に、自信をもってオススメできる1本だ。
【著作権者】Takase 氏
□T-Lab (芹澤 正芳)
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