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ネットブックといっしょに写真旅行へ出かけよう!デジカメ写真をブログに投稿するまでの作業を効率化するソフトと使い方を紹介
(09/04/23)
また旅行に行けば、名所をバックにした記念撮影や日常生活では味わえない雄大な自然など、さまざまな被写体が待っている。普段はあまり写真を撮らないが、旅行にカメラは欠かせないという人もいるだろう。さらに近年ではデジカメの普及により、思い出の写真を手元に残しておくだけでなく、インターネットを介して多くの人と共有するというスタイルも確立されてきた。 旅行から帰ってゆっくりと撮影した写真を眺め、気に入った写真をブログに公開するというのも悪くはないが、せっかくネットブックがあるのならば、デジカメ写真を撮ったその場でブログに投稿し、離れた友人とリアルタイムで旅の様子を共有してみるというのはいかがだろう。 デジカメ写真をブログに投稿するまでの作業は、デジカメから写真をパソコンに取り込む、ブログに投稿する写真を選ぶ、ブログサービスに設けられたアップロード可能なファイルサイズの上限に合わせて写真をリサイズするなど、どれも普段自宅で行う分にはそれほど手間ではないはずだ。 しかし、旅先では自宅と同じように作業を行えるとは限らない上、限られた休日の時間を無駄にしないためにも、手軽にすばやくできるに越したことはないだろう。本特集では、旅先でデジカメ写真を撮影してからブログに投稿するまでの一連の作業をそれぞれの手順ごとに分け、各作業を効率化するためのソフトと使い方を紹介していく。
■目次
■まずはメモリカードからネットブックへデジカメ写真を移動させよう
デジカメで撮った写真はメモリカードへ保存されるため、ブログに投稿するにはネットブックへ写真を移動させる必要がある。このとき、エクスプローラを使って写真を移動させてもよいが、「Picmv」を使って作業を効率化してみよう。本ソフトをネットブックで起動させておくと、メモリカードをネットブックに挿入するだけで、自動的にメモリカード内にある写真をネットブックの指定したフォルダへコピーしてくれる。 コピー終了後は、メモリカードを取り外し可能な状態にしてくれるので、エクスプローラを使ったファイル操作や、タスクトレイアイコンの操作といったわずらわしい手間は一切不要だ。 さらに、コピーしたあとにメモリカード内に残った元の写真を削除してくれるオプションも備えているので、写真を撮りすぎてメモリカードの容量が不足する心配もなくなるだろう。 作業を完全に自動化するためには、あらかじめ本ソフトを起動した際に表示される設定画面で簡単な設定をしておく必要がある。お勧めの設定は、画面上側にある“認識したら実行”と“元ファイルを削除”のチェックボックスをONにしておくこと。これでメモリカードを挿入すると同時に自動的にファイルのコピーを開始でき、コピー後にはメモリカード内の写真を削除してくれる。設定が完了したら、画面下部にある[設定保存]ボタンを押そう。 ファイルのコピー先は、標準では“マイ ピクチャ”フォルダ内に“200904”フォルダといった日付フォルダを新規に作成し、その中に写真をコピーするようになっている。とくに問題がなければこのままでよいだろう。
□Top(作者のWebサイト)
■移動した写真のなかからブログにアップロードする写真を選ぼう
写真をネットブックに移したら、ブログに載せる写真を選定しよう。たくさんの写真からお気に入りの1枚を選ぶときは、「FastPictureViewer Home Basic」を使うと便利。 一般的な画像ビューワーとエクスプローラを使って写真を選別していると、気に入った写真を見つけても、いざ別のフォルダへ移そうとしたときに、エクスプローラにあるどの写真を移せばよいのか迷ってしまうことがある。 本ソフトを使えば、ウィンドウに収まるサイズへリサイズされた写真を次々と表示し、気に入った写真にスタンプを押すような感覚で現在表示中の写真をすばやく別のフォルダへコピーできる。写真の閲覧とコピーを同時に行えるので、選定の手間を大幅に削減できるだろう。
使い方は簡単で、まず先ほどの手順により「Picmv」が作成した日付フォルダを本ソフト上へドラッグ&ドロップしよう。あとはカーソルキーで写真を切り替えて表示し、気に入った写真を見つけたら、画面下側の[選別/コピー]ボタンを押せばよい。[選別/コピー]ボタンを押すと、初回のみコピー先のフォルダを指定するダイアログが表示され、以降はボタンを押すだけで同じフォルダへコピーできる。
□Fast Picture Viewer | A Fast Image Viewer for Windows Vista & XP, with Adobe XMP & Vista Rating
■選別した写真をブログ投稿用にリサイズしよう
ブログに載せる写真が決まったら、写真を適切なサイズへリサイズしよう。これは、一般的にデジカメで撮影した写真は画像サイズが大きく、各ブログサービスが設けているアップロード可能なファイルサイズの上限を超えてしまうことが多いからだ。 写真をトリミングするなど、写真に加工・修正を施したいときは「Adobe Photoshop」をはじめとするレタッチソフトを使うことが多い。しかし、今回のようにすばやくリサイズだけを行いたいという場合は、軽量でシンプルな「縮小専用。」を使うのがお勧め。 「縮小専用。」を使う際は、まず本ソフトを起動してリサイズ後の画像サイズを“800×800”“320×320”といった項目からラジオボタンで選択する。ラジオボタンに記された数値は、実際に写真を800×800ピクセルなどの正方形に変化させるというわけではなく、縦横比を保ったまま縦横ともに指定サイズに収まるようにリサイズすることを示す。たとえば1,600×1,200ピクセルの写真を“800×800”の設定でリサイズした場合、出来上がる写真は800×600ピクセルになるわけだ。 画像サイズを指定したら、選んだ写真を本ソフト上へドラッグ&ドロップするだけで操作は完了だ。自動的にリサイズ処理が開始され、元の写真と同じフォルダに作成される“Resized”フォルダ内へリサイズされた写真が保存される。もちろん、複数の写真をまとめてリサイズすることも可能。一度設定したオプションの内容は保存され、次回からは本ソフトのショートカットファイルに写真をドラッグ&ドロップするだけで前回の設定を使って写真をリサイズできる。 さらに本ソフトは、リサイズ後のファイルサイズにKB単位で上限を設け、それに合わせて画質を落とす機能も備える。ブログサービスで指定されているファイルサイズを設定しておけば、投稿の際にファイルサイズがオーバーしていたというミスもなくなるだろう。
□有限会社インターセクション : i-section.net
■ブログエディターを使ってブログを投稿してみよう
写真のリサイズが終わったら、いよいよブログを投稿しよう。普段と同じようにWebブラウザーを使ってブログサービスにアクセスし、Web上でブログ記事を書いてもよいが、旅行中はいつでもどこでもインターネットに接続できるとは限らない。たとえば交通機関の待ち時間にブログを書こうと思っても、その場所でインターネットに接続できなければ時間の無駄になってしまう。 そこでブログを投稿する際は、ブログエディターの利用をお勧めしたい。ブログエディターを使えば、ちょっとした空き時間にあらかじめローカルでブログを作成しておき、インターネットにつながる場所に来たら先ほど書いておいたブログ記事を投稿するといった時間の節約が可能となる。 一口にブログエディターといってもさまざまなものが存在するが、ここでは“アメーバブログ”や“FC2ブログ”といった国内のブログサービスへの対応が充実している「xfy Blog Editor」をご紹介する。また、編集部にて試用したところ、画面解像度1,024×600ピクセルのネットブックでも問題なく利用でき、動作もネットブックで利用していることを考慮すればかなり快適だったことも本ソフトを選んだポイントだ。 なお本ソフトは、ブログサービスによっては一部の機能が制限されていたり、利用するために特別な設定が必要な場合もあるため、あらかじめ本ソフトのヘルプなどを確認してほしい。 本ソフトを使ってブログを投稿するには、簡単な初期設定が必要なので、旅行に出かける前に済ませておこう。初期設定は、メニューの[ファイル]-[ブログサービスの追加]から開くウィンドウで行う。利用しているブログサービスをプルダウンメニューから選択し、IDやパスワードといったアカウント情報と、本ソフト上でブログを管理する際に使う“ローカル名”を入力すれば初期設定は完了だ。 ブログ記事を作成するときは、画面左側にあるツリーから先ほど登録したブログ名を選択し、メニューから[エントリー]-[新規作成]を選択すれば、別ウィンドウでブログ記事の作成画面が開く。 リサイズした写真は作成画面上にドラッグ&ドロップするだけで簡単に登録できるほか、マウスのドラッグで写真を並び替えることも可能だ。ブログ記事が完成したら、記事作成画面の右側にある[保存/サーバーへ反映]ボタンを押せばブログ記事を投稿できる。
□ブログ記事作成・管理ソフト xfy Blog Editor [エクスファイ ブログ エディター]
■おわりに本企画では、旅先で撮影したデジカメ写真を、ネットブックを使ってその場でブログに投稿するというシチュエーションにあえて限定し、それぞれの作業を効率化させるソフトと使い方を紹介してきた。 この企画の内容をそっくりそのまま実践していただければ筆者冥利に尽きるというものだが、なかなかそれは難しいだろう。それでも本企画を通して、ひとつひとつのソフトを単独で利用するだけでなく、複数のソフトを組み合わせて利用することで、目的を達成するために必要な作業を効率化できるということを改めて認識していただければ幸いだ。
(加藤 達也)
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