REVIEW （09/05/12）

「Weepr」v1.5

作成したフレーズをブログパーツとして保存できる

本ソフトで作成したブログパーツ

　「Weepr」は、格子状のマス目を適当にクリックするだけでアンビエント調の短いフレーズを作成できる簡易シーケンサーソフト。Windows XP/Vistaなどに対応するフリーソフトで、本ソフトの専用ページからダウンロードできる。なお、ダウンロードする際にメールアドレスなどの登録が必要なほか、動作にはAdobe AIRが必要。

　作成したフレーズをWAVE/MP3ファイルなどの音声として保存する機能はなく、ブログなどに設置する専用プレイヤーのブログパーツとして出力するのが特徴。ブログにハイセンスな音楽を加えることで、ミュージシャンとしての自分をアピールできるだろう。

　作成したフレーズをブログパーツとして保存する際は、タイトルのほかプレイヤー部分の色を5種類から選択可能。ブログパーツは300×70ピクセルほどで、中央にタイトルなどの情報表示パネル、右側に再生ボタン、左側に本ソフトのロゴが表示される。さらに、再生を開始すると情報表示パネル上で帯グラフによるスペクトログラムが動き出す。

　本ソフト本体の画面は、16×16マスのマス目の左側にテンポ変更ボタンなどが並んだ縦型のツールバーが表示され、マス目の下側には再生ボタンとBPMなどを表示するパネルが配置されている。マス目は横軸がリズム、縦軸が音色もしくは音程を表しており、横1マスを8分音符として2小節分のフレーズを作成可能。

　ツールバー上の1から5までの数字が書かれたボタンはトラック切り替えボタンで、黄緑色に光っているトラックのフレーズがマス目に表示される仕組み。各トラックは音色が固定されていて変更できないが、トラックによっては複数の音色が割り当てられていることがある。

　1トラックはドラム用のトラックで、上から6段がシンバル系、その下4段がスネアドラム系、下から6段がバスドラム系に割り当てられている。各段は同じ系統でも少しずつ異なる音色になっており、さまざまな使い分けが可能。また、同じ系統の音色を重ねて発音させることで強弱を表現するといった使い方もできる。

　2トラックはベース用のトラックとなっており、シンセベースの音色が割り当てられている。3トラックはマリンバとコンガの中間のような音色で、メロディーにもパーカッションにも利用可能。また、4トラックは5度離れた音が同時に出るシンセ音で、コードまたはメロディーに利用できる。

　2から4トラックの各段は、適当に音を重ねても濁った和音にならないようにスケール上の音程が配置されているため、何も考えず作り始めても音楽になるのがうれしい。また、5トラックはパッド系の音色が複数割り当てられており、なかには発音の途中で音程の変わる音色も含まれている。

【著作権者】weepr
【対応OS】Windows XP/Vistaなど
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.5（08/12/25）

□Weepr - Download Create and share your beat!
http://www.weepr.com/
□Adobe - Adobe AIR
http://get.adobe.com/jp/air/

（長谷川 正太郎）