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MS、クラウドサービス“Azure”の開発コンテスト“new CloudApp()”を開催無償の「Visual Web Developer」でも開発可能、学生や趣味プログラマーも歓迎
“Azure Services Platform”は、クラウドアプリケーション向けのOS“Windows Azure”を中核に、データベースを提供する“SQL Services”、クラウド環境とローカル環境間のギャップを埋める開発インフラ“.NET Services”、“Windows Live”サービスへの情報アクセス手段を提供する“Live Services”といった各種サービスからなる、クラウドアプリケーション開発・運用のための総合プラットフォーム。今後の発展が期待される注目の技術だ。 “Azure Services Platform”ではWeb標準の技術に、.NET FrameworkをはじめとするWindowsでおなじみの技術が組み合わされており、Windowsアプリケーションの開発経験があれば、これまでのノウハウを活かした開発が可能。ローカルPCで開発・動作テストしたWebアプリケーションは、クラウド上でも同様に動作するので、開発が比較的容易だ。 また、クラウドコンピューティングではサーバーOSが仮想化されており、物理的なサーバー機器群とは切り離されている。“Azure Services Platform”の場合は、同社が運用する巨大なデータセンターの計算・処理能力を利用して、仮想OSや各種サービスが提供される仕組みで、万が一個々のサーバー機器に障害が起こっても全体のサービスにはほとんど影響しない上、ユーザー自身は物理的なサーバーの購入・運用、突発的な負荷上昇への対処などを意識しなくてすむ。 “Azure Services Platform”で動作するクラウドアプリケーションを開発するには、「Visual Studio 2008 Professional Edition」のほか、無償で提供されている「Visual Web Developer Express Edition」も利用可能。ただし、“Azure Services Platform”の各サービス向けSDKを別途導入する必要がある。 コンテストのカテゴリーは、“International”“US - .NET Applications”“US - PHP Applications”の3つが設けられており、日本からの場合は“International”カテゴリーへ応募することになる。使用できる言語は.NET Frameworkに対応する各言語またはPHPとなっており、アプリケーション・サービスのジャンルに制限はない。応募は個人単位で未発表のものを1つまで、英語の公式サイトよりWebアプリケーション・サービスが参照できるURLを登録する仕組み。 コンテストの賞には、全世界からの一般投票により決定される“International Community Winner”のほか、日本からの応募者のなかから決定される“Japan Award”などが用意されており、なかには“Azure”開発の実践に役立つWebサイトやブログを表彰する“Most Supporting Website Winner”なども設けられている。なお、結果はコンテストのWebサイト上で8月上旬に発表される予定で、8月26日から開催される技術者向けカンファレンス“Microsoft Tech・Ed Japan 2009”で表彰式が行われる。 同社によると、本コンテストをきっかけにクラウドアプリケーションの開発を実際に体験することで、クラウドの可能性を実感してほしいとのこと。プロの開発者だけでなく、プログラミングを学習している学生やプログラミングを趣味とする人といった、幅広い参加者を募っている。
□new CloudApp() ~ Azure Services Platform 開発コンテスト開催! (柳 英俊)
編集部より: 記事初出時、本コンテストの締め切り日時を“日本時間の7月10日午前4時まで”とお伝えしていましたが、マイクロソフト社より時刻の訂正がございましたので記事に反映いたしました。
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