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【第379回】
フェラーリの公式カーレース「Ferrari Virtual Race」あのフェラーリを自在に操れるリアル系レースゲーム
(09/06/19)
『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、あのフェラーリが公式に発表したリアル系3Dレースゲーム「Ferrari Virtual Race」を紹介しよう。
実在するフェラーリを運転できる喜び
基本操作は、カーソルキーの左右で車体のステアリング、上でアクセル、下でブレーキとなっている。オートマでの運転が標準仕様だが、オプション画面からマニュアルシフトにも変更が可能で、その場合は[A]キーがシフトアップ、[Z]キーでシフトダウンとなる。このほか、スペースキーでハンドブレーキ、[C]キーで視点変更も可能だ。また、ゲームパッドやステアリングコントローラーにも対応している。 車の挙動自体はそれほどリアルではないものの、ディテールには非常にこだわっているのが面白いところ。たとえば、[L]キーを押せばヘッドライトを点灯でき、[Q]キーでは左ウィンカー、[E]キーでは右ウィンカー、[W]キーではハザードランプを点滅させられる。さらに、[H]キーではクラクションを鳴らすことも可能だ。レースとは直接関係ないものばかりだが、さすがフェラーリ公式ゲームといったところだろう。
現在は3車種から選択が可能、将来的には追加の予定も
なお、ゲームモードは“Single Race”の1種類のみとなっているが、オプション設定は充実している。車へのダメージのあり、なしを選べるのをはじめ、ラップは1周から30周まで選べ、相手となる車も1台から7台の間で調整可能。難易度もイージー、ノーマル、ハードの3種類から選べる。腕前に合わせて、いろいろ設定を変更できるのがうれしいところだ。 面白いのは、“Ideal line”という設定。これをオンにすると、コース上でベストとなる走行ラインを表示してくれる。もちろん表示の通りに走るのは難しいが、F1レースを思わせるコース取りが可能になるのは楽しいところ。スピードを出していい場所は緑色のラインで、ブレーキを必要とする場所は赤いラインで表示され、アクセルワークのポイントも学べる。 コースは“Mugello Circuit”しか選べないが、ここはフェラーリがテスト走行を行う場所として有名。フェラーリを走らせるだけで、おおっと思う人もいるだろう。コース自体はカーブと直線がバランスよくあり、スピード感も、絶妙なアクセルワークも楽しめる内容となっている。ちなみに、コース外に突っ込んで探検も可能だが、わずか数秒でコース内に戻されてしまう。美麗なグラフィックで作られたコースを隅々まで堪能できないのは少々残念だ。
選べる車は3種類のみ、コースとゲームモードは1種類と、無料とはいえ現状では若干ボリューム不足に感じられる。しかし、今後はオンライン対戦モードの追加や、フェラーリの公式サイトで車体やインテリアの色、ホイールなどをカスタマイズした車のデータをゲームに取り込める機能の実装が予定されている。リアルなグラフィックに加え、リアル過ぎない軽快な動作で手軽に楽しめる魅力的なゲームだけに、今後の発展が非常に楽しみだ。フェラーリのファン以外も注目してほしい。
【著作権者】Ferrari SpA
□Ferrari (芹澤 正芳)
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