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家族・友人でバックアップし合えるバックアップソフト「CrashPlan」そのほかオンラインストレージや外付けHDD、サブPCへバックアップすることも可能
本ソフトの特長は、多彩なバックアップ方法を備えること。PCに外付けされたHDDはもちろん、ネットワークを介して同社の運営する有料のオンラインストレージや自分の所有するほかのPC、家族や友人などのPCをバックアップ先へ指定することができる。昨今はPCに搭載されるHDDの容量も増え、一人ではもてあますといったユーザーもいるかもしれない。そんな人は空きスペースを貸し借りして大事なデータのバックアップに利用してはどうだろうか。もちろんバックアップデータは暗号化され、他人にファイルの中身を見られることはないので安心してほしい。 利用するには、まず本ソフト上でアカウントを取得しよう。アカウントを取得する際には、名前とメールアドレスが必要。このアカウントは、自分が所有するほかのPCへ「CrashPlan」をインストールする際や、同社のWebサイトでオンラインストレージの利用状況などを確認する際にも必要となる。 本ソフトは6つの画面を左側のボタンで切り替える仕組みになっており、バックアップ作業の進行状況といった主要な情報は“バックアップ”画面で確認可能。ユーザーインターフェイスは日本語化されている上、利用の際のヒントが適宜“バックアップ”タブへ表示されるので、それを参考にセットアップを進めていけば操作に迷うことはないだろう。それでも設定で迷った場合は、“保存先”画面を開けばよい。“保存先”画面にある“概要”タブでは、“友だち”“コンピュータ”“フォルダ”“Online”の4つの保存先を選択可能になっており、各保存先の設定画面へ簡単にたどり着けるようになっている。
復元対象のフォルダ・ファイルは、フォルダツリー上で個別にチェックして選択する仕組みで、ツリー上ではファイルの世代を指定することも可能。そのほか、検索ボックスを利用してツリー上のファイルを絞り込み表示することもできるので活用したい。 復元ルールは“リストア”画面下部にあり、リンク部分をクリックしながら内容を指定する仕組み。たとえば、“上書き”をクリックすると“リネーム”に切り替わる。こうすることで、復元先に存在するファイルを置き換えるか、リネームして保存するかを切り替えることが可能。 そのほか、本ソフトではバックアップの設定も豊富に用意されている。たとえば、本ソフトは初期設定ではタスクトレイに常駐するが、1日のうち指定した時間帯だけ動作させるといったことも可能。また、PCへの入力の有無を監視して在席・離席を判定し、それぞれの場合のCPU使用率とネットワーク利用率を制限することもできるので、日常作業の妨げにならないように利用することができる。 さらに、バックアップ作業に関する情報を、メールやミニブログサービス“Twitter”のダイレクトメッセージで通知できる機能を備える。たとえば、長期間バックアップがとられていない場合に、警告メッセージを通知するといった使い方が可能。 なお、商用で利用する場合は、有償の上位版「CrashPlan+」を利用する必要があり、価格は59.99米ドルなど。なお、有償版では無償版で制限されている、変更されたファイルを逐次バックアップする機能、圧縮バックアップ機能なども利用できる。また、Mac/Linux版も用意されているほか、Soralis版がベータ版として提供されている。 また、同社の運営するオンラインストレージサービス“CrashPlan Central”は1カ月間50GBまで無償で試用することが可能。試用後は、容量50GBの最も安いプランを利用する場合で月額5米ドルなどの契約料を支払う必要がある。
【著作権者】Code 42 Software, Inc.
□Code 42 Software, Inc. (柳 英俊)
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