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Microsoft、「PWABuilder 2.0」をリリース ~既存サイトの“PWA”移行を支援

デザインの刷新や“Feature Store”の新設など。「PWABuilder 2.1」も開発中

Microsoft、「PWABuilder 2.0」をリリース

 米Microsoftは4月19日(現地時間)、“プログレッシブ Web アプリ(PWA)”への移行を支援するオンラインサービス「PWABuilder」をアップデートした。新しい「PWABuilder 2.0」は、位置情報やクリップボード、“Microsoft Graph”といった機能を追加できるギャラリー“Feature Store”を新設。スニペットを取得して、簡単にWebサイトへ組み込めるようになった。

 “プログレッシブ Web アプリ(PWA)”は、WebアプリをOSにインストールして、ネイティブアプリのように扱えるようにする仕組み。たとえばWindows版の「Google Chrome 67」以降であれば、“Google フォト”などのサービスをシステムへインストールし、ローカルアプリのように利用することが可能。また“Microsoft Store”から入手できるWindows 10向け「Twitter」アプリは一見普通のストアアプリに見えるが、実はWebアプリ(mobile.twitter.com)をそのまま“PWA”としてパッケージングしたものだ。

 WebサイトやWebアプリを“PWA”に対応させるには、マニフェストファイルの設置やサービスワーカーへの対応、HTTPS化などが必要となるが、「PWABuilder」を利用すれば、既存のWebサイト・アプリをスキャンして“PWA”への対応状況をスコア化し、問題点があればそれをハブページで一覧することが可能。マニフェストファイルを生成するツールや、Webサイトをサービスワーカーへ対応させるためのスニペットを出力するツールも備えており、既存のWebサイトを今流行の“PWA”へ簡単に移行させることができる。

既存のWebサイト・アプリをスキャンして“PWA”への対応状況をチェック
マニフェストファイルを生成するツール
「PWABuilder 2.0」は“Feature Store”を新設
位置情報やクリップボード、“Microsoft Graph”といった機能をスニペットで簡単にWebサイトへ追加できる

 「PWABuilder 2.0」ではデザインの刷新や“Feature Store”の追加が行われたが、次期バージョンの「PWABuilder 2.1」ではWebアプリを“Google Play”ストアへの登録も行えるよう“Trusted Web Activities”への対応を進めるほか、「PWABuilder」のモバイルデバイス対応も行われるという。興味のあるユーザーは“preview.pwabuilder.com”を訪れてみることをお勧めする。