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AMDのグラフィックスドライバーにブルースクリーンエラーを引き起こす脆弱性

対策済みのグラフィックスドライバーは2021年の第1四半期にリリースされる見込み

Talosが公開したセキュリティ情報

 米AMDは10月7日(現地時間)、米Ciscoのセキュリティ部門Talosにより同社のグラフィックスドライバーに新たな脆弱性(CVE-2020-12911)が報告されたことを公表した。ブルースクリーンエラー(BSoD)につながる恐れがあるという。

 Talosによると、AMDのグラフィックスドライバー「ATIKMDAG.SYS」v26.20.15029.27017にはシステムやビデオのメモリを確保する“D3DKMTCreateAllocation”APIをハンドリングする処理に問題があり、境界外読み取りやサービス拒否(DoS)が発生する可能性がある。脆弱性の深刻度評価は“CVSS v3”の基本値で“7.1”。非特権アカウント(ゲストアカウント)からも悪用できる。

 AMDによると、この脆弱性によりユーザーの機密情報が漏洩したり、システムの機能に長期的な影響が及ぶことはないとのこと。当面の間は、PCを再起動して対処することになりそうだ。対策済みのグラフィックスドライバーは、2021年の第1四半期にリリースされる見込み。