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「Internet Explorer 11」の引退まであと3カ月を切る ~Microsoftが改めて注意喚起

代わりに「Edge」の「IE モード」が利用できる

「Internet Explorer 11」デスクトップアプリの廃止をアナウンスするバナー

 「Internet Explorer 11」デスクトップアプリの引退まであと3カ月を切った。米Microsoftは3月16日(現地時間、以下同)、注意を喚起するメッセージを公式のドキュメントサイトで発表している。

 Windows上の「IE」は「Microsoft Edge」に取って代わられることがすでに決定しており、Windows 10の主要バージョンでは2022年6月15日をもって退役となる。それ以降はユーザーが「IE」(iexploer.exe)を実行しても、「Edge」にリダイレクトされ、「IE 11」は起動しない。

 「IE」にしか対応していないレガシーコンテンツを閲覧したい場合は、「Edge」の「IE モード」が利用可能。「IE モード」は少なくとも2029年までサポートされる(OSのサポートがそれ以前に終わる場合は、それに従う)が、できるだけ早めの移行を検討すべきだろう。

 なお、退役となるのは「デスクトップアプリ」としての「IE」(iexploer.exe)だけで、「コンポーネント」としての「IE」(MSHTML、Tridentエンジン)はそのままOSに留まる。「Edge」の「IE モード」を含め、「IE」のコンポーネントを利用するアプリ・機能、「Java」や「Silverlight」などのActive Xコントロールは引き続き動作する(もっとも、「Silverlight」のサポートはすでに終了しているため、利用はお勧めできない)。

 また、以下のOSでは「IE 11」デスクトップアプリを引き続き利用できる。

  • Windows 8.1
  • Windows 7 Extended Security Updates(ESU)
  • Windows Server Semi-Annual Channel(SAC)(すべてのバージョン)
  • Windows 10 IoT Long-Term Servicing Channel(LTSC)(すべてのバージョン)
  • Windows Server LTSC(すべてのバージョン)
  • Windows 10 client LTSC(すべてのバージョン)

 Windows 11ではすでに廃止されており、「IE 11」デスクトップアプリは基本的に利用できない。