いまさら聞けないExcelの使い方講座

Excelでタスクが完了したら完了日を自動入力できるタスク管理表を実現!

チェックを付けたら自動的に日付を入力する仕掛けを作る

 関係者が閲覧する進捗管理表などでは、タスクを完了したタイミングで、自動的に完了日を記録できたら便利だと思いませんか? 完了したことがひと目で確認できて関係者との情報共有がスムーズになるほか、いつ作業が終わったのかが明確になるので、振り返りや業務改善にも役立ちます。

チェックを付けたら、本日の日付が自動入力されるようにしたい

 仕掛けは単純で「チェックがONかどうか?」を判定して、TODAY関数を利用するだけです。しかし、TODAY関数はファイルを開いた時点で結果が更新されるため、「値」として固定する必要があります。

 今回は、効率良く日付を入力するテクニックをいくつか紹介します。ひと手間かかりますが、「yyyy/mm/dd」や「mm月dd日」のような形式で手入力するよりは簡単です。

チェックのON/OFFを判定する

 チェックボックスをONにした時、セルの値が「TRUE」となることを利用します。IF関数を使って、「TRUE」なら、TODAY関数を入力、そうでないなら空白("")を表示させます。数式を入力した時点では、チェックボックスはOFFなので、何も表示されません。

チェックボックスを挿入するセル範囲を選択しておく。[挿入]タブの[チェックボックス]をクリックする
チェックボックスが挿入される。隣のセルI2に「=IF(H2=TRUE,TODAY(),"")」と入力する
チェックボックスがOFFなので、数式の結果は空白のまま。数式をコピーしておく
チェックボックスをクリックしてONにすると、自動的に今日の日付が入力される

TODAY関数で入力された日付を固定する

 TODAY関数は“今日”の日付を結果として表示します。つまり、現時点で今日の日付が表示されていても、明日ファイルを開き直したら更新されてしまうわけです。今回の目的は、完了日を自動入力することなので、更新されてしまっては困りますよね。[F2]キーを押して編集状態にし、そのまま[F9]キーと押せば、関数の結果が固定された値に変わります。

TODAY関数の結果が表示されているセルを選択して、[F2]キーを押す
セルが編集状態になる。そのまま[F9]キーを押す
数式がシリアル値に変換された。そのまま[Enter]キーを押す。もし、シリアル値のまま表示された場合は、セルの表示形式を“日付”に設定しておく
数式が入力されていたセルを選択すると、日付に変換されていることがわかる

 コピーしてから「値」として貼り付けても構いませんが、数式から値へ変換できる[F9]キーを覚えておくと便利です。例えば、CONCAT関数などを使って文字列連結した後に、値へ変換する作業などにも使えます。

ショートカットキーで本日日付をすばやく入力する

 関数を利用した後に変換するのが面倒に感じる場合は、ショートカットキーを使うのもおすすめです。[Ctrl]+[;]キーで今日の日付を入力できます。チェックボックスとは連動しませんが、日付を手入力するよりも簡単です。

今日の日付を入力したいセルを選択する。[Ctrl]+[;]キーを押す
今日の日付が入力される

 チェックと連動させたいなら関数+固定、手動入力が中心ならショートカットといった使い分けができます。