いまさら聞けないExcelの使い方講座

Excelでエラー値の原因がわからない! Copilotに修正依頼するときのちょっとしたコツ

エラーの原因と解決策はCopilotに聞いてみよう

 Excelで表を扱っていると、セルに「#DIV/0!」や「#N/A」などのエラー値が表示されることがありますよね。エラー値が表示されたことはわかっても、何が原因なのかまでは確認せずに、別のセルからコピーしたりして対処していないでしょうか。

エラー値の例。原因がわからないまま修正するのは不安。Copilotに聞いてみよう

 しかし、周りのセルから数式をコピーして解決できるエラーばかりではありませんし、「#N/A」は検索値が見つからないエラー、「#DIV/0!」は割り算のエラーなどと、エラー値の意味を知っていても、実際の作業中に適切に対処できるとは限りません。

 そこで活用したいのが、ExcelのCopilotです。エラー値が表示されたセルについて質問すれば、数式の意味や原因として考えられる箇所、修正方法を確認できます。

Copilotに「このエラーの原因」を聞いてみる

 エラー値は、Excelが「ここを確認してほしい」と知らせているメッセージです。あわてて数式を修正するのではなく、まずはCopilotに原因や修正方法を聞いてみましょう。

 ポイントは、「修正してください」だけでなく、「原因を説明してください」と指示することです。Copilotの回答で一時的に解決できても、原因がわからないままでは再発する可能性もあります。数式がどのセルを参照しているのか、どの部分で計算できなくなっているのかを確認しましょう。

セルE4のエラーの原因を説明してください

Copilotのパネルを表示して、上記のプロンプトを入力する。エラーが表示されているセルを選択した状態で「エラー値の原因を教えてください」と質問することも可能だが、セル番地を指定したほうがより正確な回答を得られる
エラー値の原因が表示された
下にスクロールすると解決方法も確認できる。セルE15も同じエラーであることがわかる

 Copilotが「#N/A」エラーの原因と解決方法を詳しく教えてくれました。この例では、VLOOKUP関数が参照するマスターデータにコードがないことが原因なので、コードを登録することで解決します。つまり、周りの数式をコピーしても解決できないエラーであることがわかります。

修正案を確認して反映する

 「#DIV/0!」エラーについても同様に確認できます。これは数値を「0」で割ろうとすると表示されるエラー値です。解決方法はいくつかあり、表の使い方によって適した対処は異なります。

セルJ5のエラーの原因を説明してください

上記のプロンプトを入力すると、エラーの原因と解決方法が表示される
IF関数を利用した解決方法。売上金額が0の場合は利益率を0とする
IFERROR関数を利用した解決方法。エラーの場合は空白を表示する

 ここでは、Copilotから提示されたIF関数を利用して、数式を修正してみます。単一のセルだけでなく、列全体の数式をまとめて修正できます。

IF関数を使って、J列の数式を修正してください

上記のプロンプトを入力する
IF関数を使った修正後の数式が表示される。ここでは、テーブルを利用しているので、「売上金額が0なら0、そうでなければ、利益/売上金額を計算する」という処理がよくわかる。[完了]をクリックする
列全体の数式が修正された

 Copilotが提示する修正案を反映する前に、必ず数式の内容を確認してください。この例のように、複数の修正案がある場合、表の運用方針によって採用すべき方法は異なります。

 IF関数ではなく、IFERROR関数を使えば、エラー値の代わりに空白や任意の文字列を表示できます。ただし、エラー値を非表示にしたことによって、入力ミスや参照ミスを見逃す可能性があります。

 エラー値を消すことよりも、なぜエラーになっているのかを確認することが大切です。どのセルを参照しているのか、集計対象が変わっていないかを確認してから数式を修正しましょう。原因を切り分ける手段としてCopilotを使えば、数式が苦手な人でも落ち着いて修正に進めます。