残業を減らす!Officeテクニック

Excelでのファイルリスト作成で[F2]キーを使うのは不毛! 一気にファイル名を取得する方法

1つずつコピペするより圧倒的な効率! サブフォルダーに対応するテクニックも

フォルダー名やファイル名を一気にリスト化する

 「フォルダー内のファイル名をExcelでリスト化しておいて」といった指示を受けたことがありませんか? [F2]キーでファイル名を編集状態にしてコピー&ペーストを繰り返した人もいるのではないでしょうか。単純作業ですが不毛ですよね。

フォルダーに含まれるファイル名を手作業でリスト化するのは無駄

 実はこの作業、Windowsの標準機能を使うと一瞬で完了します。ファイルをすべて選択しておき、[パスのコピー]コマンドを使えばいいのです。あとはExcelのシートに貼り付けるだけ。

 では、サブフォルダーも含めてリスト化したいときは? この解決法も含めて、今回はフォルダー名やファイル名をまとめてリスト化する方法を紹介します。

単一のフォルダーに含まれるフォルダー名やファイル名をリスト化する

 操作は前述の通りファイルを全選択し、「[Shift]キーを押しながら」右クリックメニューを表示します。普通に右クリックした場合との違いを確認してみましょう。

普通に右クリックしたときのメニュー
[Shift]キーを押しながら右クリックしたときのメニュー。[パスのコピー]の項目が表示されている

 [パスのコピー]を選択することで、パス名を含めたファイル名をコピーできます。クリップボードの中身をExcelに貼り付けて、パスの部分を置換処理で削除します。

 [パスのコピー]を実行する前に、ファイル名のリストを作る前に拡張子を表示しておきましょう。また、標準の状態ではフォルダー内はファイル名の昇順で並べ替えられています。ファイルの種類ごとに並べ替えてリスト化したい時は、あらかじめフォルダーを[種類]で並べ替えておきます。

ファイルをすべて選択しておく。[Shift]キーを押しながら右クリックして[パスのコピー]を選択する
Excelを起動して[Ctrl]+[V]キーを押して貼り付ける
ファイルを格納したフォルダーのパス名をコピーしておく。[Ctrl]+[H]キーを押して[検索と置換]ダイアログボックスを呼び出す。[検索する文字列]にコピーしたパス名を貼り付け、[置換後の文字列]には何も入力せずに[すべて置換]をクリックする
置換した件数が表示される。[OK]をクリックする
パス名が削除されてファイル名のリストが作成された

サブフォルダーも含めてリスト化する

 サブフォルダーも含めてファイル名をリスト化する場合は、検索の機能を利用します。すべてのファイルを表す「*」で該当のフォルダーを検索すると、そのフォルダー以下のフォルダーとファイルがすべてヒットします。ファイルの数により検索に時間がかかることがあります。完了するまで待ちましょう。

 [Ctrl]+[A]キーを押して、検索結果をすべて選択。[Shift]キーを押しながら右クリックして[パスのコピー]から貼り付けの操作は先ほどと同じです。

ファイル名をリスト化したいフォルダーを開いておく。画面右上の検索欄に「*」と入力して[Enter]キーを押す
検索結果が表示されたら[Ctrl]+[A]キーを押してすべて選択。[Shift]キーを押しながら右クリックして[パスのコピー]を選択する
Excelを起動して[Ctrl]+[V]キーを押して貼り付ける

 パス名は「¥」で区切られていることを利用して、パス名とフォルダー名を別々のセルに分割してサブフォルダーを判別します。別々のセルに分割するには[区切り位置指定ウィザード]を利用します。

区切りたいセルを選択して、[データ]タブの[区切り記号]をクリックする
[区切り位置指定ウィザード]が起動した。[コンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ]を選択して[次へ]をクリックする
[タブ]チェックボックスをOFF、[その他]チェックボックスをONにして「¥」と入力する。区切られていることをプレビューで確認できたら[完了]をクリックする
列幅を広げると、サブフォルダーも含めて一覧になっていることがわかる

 共通するディレクトリを削除して、体裁を整えればリストの完成です。ここでは、E列からH列を新規のテーブルにまとめて並べ替えています。

先ほどのデータの一部を新しいテーブルに変換して並べ替えた。右側の列に文字列がなければファイル名、もしくはフォルダー名となる

 サブフォルダーも含めたリスト作成はひと工夫が必要ですが、1つ1つの操作は簡単です。手作業でのコピー&ペーストより圧倒的な時間の節約になりますよ。